エラリイ・クイーン 『顔』
エラリイ・クイーン著 尾坂力訳 『顔』(ハヤカワ文庫/1979年刊)【FACE TO FACE:1967】 を読む。
波瀾に富んだ人生を送ってきた歌手グローリー・ギルドは、その激情と哀愁のこもった歌声で一世を風靡し、巨万の富を築いた。
そして今は、栄光の思い出をかみしめながら、自叙伝の執筆にかかっていた。
そんなある日、彼女が何者かに心臓を撃ち抜かれた死体となって発見された。
死に際に残された文字は――「顔」。
エラリイ・クイーンの名推理が光る!
クイーンの活躍譚といえば第二次世界大戦の前後という印象が強いので、この作品に出てくる「ビートルズ」「ベトナム」「公民権」といった単語を目にすると、とても違和感を覚える。
さすがのクイーン君も年取ったみたいで、行動にハツラツとしたところが見受けられず、読者を撹乱する思わせぶりな物言いもほとんど無い。
おかげで割りとすんなり犯人が分かってしまう。
“あの”J・Jマック(本作品ではマッキューと表示)が最後の方に登場したのは一応読者サービスなのだろうか?
やはりどうも晩年のクイーン作品はキレが無いなあ・・・
(2009.5.26読了)
波瀾に富んだ人生を送ってきた歌手グローリー・ギルドは、その激情と哀愁のこもった歌声で一世を風靡し、巨万の富を築いた。
そして今は、栄光の思い出をかみしめながら、自叙伝の執筆にかかっていた。
そんなある日、彼女が何者かに心臓を撃ち抜かれた死体となって発見された。
死に際に残された文字は――「顔」。
エラリイ・クイーンの名推理が光る!
クイーンの活躍譚といえば第二次世界大戦の前後という印象が強いので、この作品に出てくる「ビートルズ」「ベトナム」「公民権」といった単語を目にすると、とても違和感を覚える。
さすがのクイーン君も年取ったみたいで、行動にハツラツとしたところが見受けられず、読者を撹乱する思わせぶりな物言いもほとんど無い。
おかげで割りとすんなり犯人が分かってしまう。
“あの”J・Jマック(本作品ではマッキューと表示)が最後の方に登場したのは一応読者サービスなのだろうか?
やはりどうも晩年のクイーン作品はキレが無いなあ・・・
(2009.5.26読了)
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テーマ : 推理小説・ミステリー
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