2016年5月読了本

2016.05.31(22:16)

〔文庫本〕3冊
R・D・ウィングフィールド 『クリスマスのフロスト』(創元推理文庫)
新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー1』(ハヤカワ文庫)
新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー2』(ハヤカワ文庫)


先月に比べたら読んだほうだが、それにしても1ヶ月経つのが早いねぇ。
あれしよう、これしようと思いながら、何もしないうちに日にちだけ過ぎていく。
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新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー2』

2016.05.24(18:22)

新城カズマ 著 サマー/タイム/トラベラー2(ハヤカワ文庫/2005年刊) を読む。

〈プロジェクト〉を通して、自分の時空間跳躍能力に目覚めていく悠有。
一方、辺里の町では不穏な出来事が進行。
続発する放火事件と、悠有に届けられる謎の脅迫状ーーー「モウ オマエニ 未来ハ ナイ」。
涼、コージン、饗子それぞれの想いが交錯するなか、いつしかぼくは微かな不安に囚われていたーーー悠有はなぜ過去へ跳ばないのだろう?
全2巻完結


1巻目がわりとまったりめに進行したのに比べて、2巻目は場面転換が多く、スピーディーに話が進んでいった。
そして、時間についてや宇宙についての考察など、青春小説寄りから理系SF寄りへと比重が傾いている。
いかにも理数系的な会話は、小生意気な高校生が小難しい単語を並べて立てていて、内容についてはちんぷんかんぷんであった。
さて、結局悠有は未来へと旅立っていくのだが、動機が薄弱で、目的もよく理解できなかった。
だが、そのようなもやっとしたところも含めて、話がいいだけ盛り上がったあと、悠有が居なくなった寂寥感がいい雰囲気であった。
なので、必要ではあるとはいえ、30年後のエピソードはもうちょっと短めでも良かったのではないかと思った。
(2016.5.22読了)

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新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー1』

2016.05.22(18:17)

新城カズマ 著 サマー/タイム/トラベラー1(ハヤカワ文庫/2005年刊) を読む。

あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で、幼なじみの悠有は初めて時空を跳んだーーーたった3秒だけ未来へ。
〈お山〉のお嬢様学校に幽閉された饗子の号令一下、コージンと涼とぼく、それから悠有の高校生5人組は〈時空間跳躍少女開発プロジェクト〉を開始した。
無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になったあの夏ーーーけど、それが悠有と過ごす最後の夏になろうとは、ぼくには知るよしもなかった…


登場人物が高校生で、タイムトラベルテーマの物語・・・いいですな!青春SF。
オレは実は“青春SF”だの“青春ミステリ”だのというのがことのほか好きなのだ。

物語の語り手のタクトは超絶ウザい男。
性格が素直じゃないので、人と話す時の受け答えにイライラ。
その幼なじみの悠有は時空を駆ける少女。
いいコではあるのだが天然過ぎるのがマイナス。
ほどよい天然なら可愛く思えるのだが。
一人だけ違う高校のお嬢様・饗子はこれまた強烈なキャラクター。
めちゃくちゃ頭が良くて、物凄くおしゃべり。
この人が主導して何でもかんでも〈プロジェクト〉にしてしまう。
その饗子のことが大好きな涼は、システム手帳に何でも記録するデータ魔。
饗子のことが好きというより崇拝している風に思える。
コージンは頭の回転は速く、腕力も人一倍。
実は前々から悠有のことが好きらしい。

この5人が夏休みの間に時空間跳躍を解明しようとする話に、連続放火事件が絡んでくる。
その他にも、地方都市の閉塞感が語られたり、公害問題や腐敗した市議会の話題や、悠有の兄が罹っているS=Z症候群という病気のことなど、なかなか盛りだくさんの内容である。

時空間跳躍について研究するために内外のタイムトラベルテーマの小説を集めチャート表にするところなどは、作中の人物というよりは作者の感性が出ているようだ。
悠有が時空間移動するのは未来への方向だけな感じに描かれているが、縄文時代とか戦国時代とか明治時代の辺里市の地図が掲載されているところを見ると、何かありそうな気がする。
第1巻では“SFっぽい青春小説”な雰囲気で進んできたが、2巻目はどう展開するのであろうか。
(2016.5.17読了)

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平岡公園 梅林2016.5.13

2016.05.16(18:20)

先日の晴れた日、平岡公園へ梅を見に。
ちょっと風があるも快晴にて暖かい日和。

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当日の開花状況

白梅・・・終花
紅梅・・・散り始め

とのこと。
とはいえ、真っ盛りの状態を見ていないので、十分に咲き誇っているように見えた。

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梅林名物梅ソフト。
これを食べねば始まらない。
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R・D・ウィングフィールド 『クリスマスのフロスト』

2016.05.10(18:51)

R・D・ウィングフィールド 著 芹澤恵 訳 クリスマスのフロスト(創元推理文庫/1994年刊)【FROST AT CHRISTMAS:1984】 を読む。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小さまざまな難問が持ち上がる。
日曜学校からの帰途、突然姿を消した8歳の少女、銀行の玄関を深夜、金梃でこじ開けようとする謎の人物……。
続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品極まる名物警部のフロストが繰り広げる一大奮闘。
抜群の構成力と、不敵な笑いのセンスが冴える、注目の第一弾!


フロスト警部初見参となる本書。
巷の評判通り、面白くてインパクトの強い作品であった。
少女失踪事件の捜査を本筋として、次々に起こる事件に関わりあい解決していくのだが、決して理路整然とした行動で捜査を進めるのではなく、何というかムダの多い動きをする人である。
このシリーズにおいては、謎解き推理とか、もつれた糸をほぐしていくような丹念な捜査ではなく、フロスト警部のジタバタした行動を楽しく観察するのが主眼なのだろう。
わりと直感に基づいて行き当たりばったりな捜査をするスタイルなのだが、「フロスト警部らしいよね」と納得させる作者の技量が凄い。

署の食堂とか、フロストのオフィスとかで、ことあるごとに紅茶を飲んでるところがイギリスらしいと思った。
コーヒーを飲む場面もあるのだが、ほとんどの場合は紅茶を飲んでいて、とても印象に残った。
(2016.5.8読了)

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2016年05月

  1. 2016年5月読了本(05/31)
  2. 新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー2』(05/24)
  3. 新城カズマ 『サマー/タイム/トラベラー1』(05/22)
  4. 平岡公園 梅林2016.5.13(05/16)
  5. R・D・ウィングフィールド 『クリスマスのフロスト』(05/10)