2015年10月読了本

〔文庫本〕5冊
アガサ・クリスチィ 『クリスチィ短編全集1』(創元推理文庫)
安部公房 『』(新潮文庫)
清水義範 『作文ダイキライ』(学研M文庫)
田中啓文 『蹴りたい田中』(ハヤカワ文庫)
筒井康隆 『あるいは酒でいっぱいの海』(集英社文庫)



〔図書館本〕1冊
上野誠 『天平グレート・ジャーニー』(講談社)


先月から読書量が微増しております。
年内はこの調子でいきたいものです。

スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

上野誠 『天平グレート・ジャーニー』

上野誠 著 天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険(講談社/2012年刊) を読む。

天平5年(733)の遣唐使は数ある遣唐使の中でも数奇な運命をたどったことで知られる。
行きは東シナ海で嵐に遭い、四隻すべてがなんとか蘇州に到着できたものの、全員が長安入りすることはかなわなかった。
それでも玄宗皇帝には拝謁でき、多くの人士を唐から招聘することにも成功、留学していた学生や僧も帰国の途についた。しかし……。
阿倍仲麻呂、吉備真備、山上憶良、聖武天皇らオールスターキャストで描く、学芸エンターテイメント!


奈良時代が舞台の小説というのはなかなか無いので、とても興味深く読んだ。
興味深くは読んだのだが、前半部分は正直わりとつまらなかった。
遣唐使の人選、出発、唐に着いてから長安までの道程、玄宗皇帝に謁見、もろもろ買付けなどして帰国準備と、途中嵐に遭ったりしたものの、割と順調にかなりスローペースで物事が運んでいく。
この時代の日本や唐の風俗などについて学べたり、雰囲気を感じられたりはしたが、物語としての起伏がなく、事象を追ってるだけの印象。

ところが後半になって、物語が大きく転換してからは快調になった。
帰国の途につく遣唐使船が大嵐に遭い、四隻のうち主人公たる平群広成の乗る船が林邑国(今のベトナム)まで流されてしまう。
そこから唐に戻り、渤海に行き、ようやく日本に帰るまでは、タイトル通り数奇な冒険であった。
命の危険にさらされたり、林邑国の官女とウヮ~オな時を過ごしたり、国際情勢に翻弄されたり、読み応えのある冒険ぶりだった。

平群広成が真面目な性格なのはいいのだが、小説なんだからもう少し印象に残るようにキャラ立てすればいいのにとは思った。
(2015.10.29読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

筒井康隆 『あるいは酒でいっぱいの海』

筒井康隆 著 あるいは酒でいっぱいの海(集英社文庫/1979年刊) を読む。

化学実験中、おれの作ったとんでもない薬を、父は海に落としてしまったらしい。
海全体が、ぼこぼこと沸き返った。
16がC12になるとどうなるか!?
C2H5OH……酒だ!世界中の海が酒になっちまう。
やがて連鎖反応を起こして、川を上り、湖に沼に、さらには貯水池に……。
ブラックユーモアの鬼才の原点を示す短編傑作集。


著者のキャリアの中でかなり初期に発表された作品群。
思ったよりえげつない話は無く、比較的落ち着いた語り口の話が多い印象。

『トンネル現象』は、自宅の押入れと会社のロッカーがつながる話。
通勤時間の短縮ということしかメリットはないが、こういう、どこでもドア的な話は好き。

『スパイ』はライバル会社がお互いにスパイを潜入させている設定。
この作品はショートショートだが、もう少し長い話にしたら、かなりドタバタ話にできるのではなかろうか。

『善猫メダル』は、この作品集中最もブラックな作品。
一定のテストに合格すると善猫メダルが貰えるのだが、貰えない猫は殺されても仕方なく、報奨金すら出るのだ。
そして猫だけでなく、犬もそういう対象。
さらには人間の子供も…という話。

『ケンタウルスの殺人』はSFミステリー。
被害者の情婦や宇宙人やアンドロイドが容疑者になるも捜査は行き詰まる。
誰が犯人か解らないまま話は終わるが、巻末に『「ケンタウルスの殺人」解決篇』があり、真相を読むと真面目なミステリーファンは恐らく怒るであろうなあ。
(2015.10.28読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

タバコ変更

数十年間マルボロを吸い続けて来たのであるが、思うところがあって止めることにした。

今年になってパッケージがリニューアルされたことはご存知だろうか。

新




改悪というのはこういうことを指すのだろう。
とはいえ、パッケージが変わったくらいどうでもよい。
止めた理由は、パッケージが変わった頃、明らかに質が落ちたことなのであった。
まず、あからさまに味が落ちた気がする。
というか、味が無くなったという言い方のほうが合ってるかも。
ラーメンや油物を食べた後の一服で感じられるコクが一切無くなってしまった。

あと、葉っぱの量が少なくなった!
トントンするとかなり短くなるのである。
JTでのライセンス終わってから、ちょいちょい味わいが悪くなって行ってるのは感じていたが、さすがに許容の限度を超えてしまった。
今後、味が昔に戻るのか分からないが、暫くはマルボロ離れすることにしたのだった。

代替として、いろいろ試してみた結果ウィンストンにしてみた。


ちょっと埃っぽい感じがするが、以前のマルボロに近いといえば近い味なので。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

田中啓文 『蹴りたい田中』

田中啓文 著 蹴りたい田中(ハヤカワ文庫/2004年刊) を読む。

第二次大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な子心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家・田中啓文。
以来10年、その稀有なる才能を偲び、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録+αを精選、山田正紀、菅浩江、恩田陸などゆかりの作家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュー「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集。


初出の後、ほったらかしにされてた作品を寄せ集めてまとめたような短篇集。
っていうか、行き場のない短篇が溜まったのを企画としてまとめていて、好作品集に仕上がっている。
『蹴りたい田中』というタイトルは、もちろん『蹴りたい背中』をもじっているが、内容はもちろん全然関係ない。
にもかかわらず、ちゃっかり綿矢さんへ献辞してるのが笑える。
わりと分量が多いので感想は追記にて。
(2015.10.24読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

続きを読む

テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

午後の紅茶 こだわり素材のピーチティー

こだわりの素材とカフェインゼロで、
カラダにやさしいおいしさを実現した
午後の紅茶の新シリーズ。


ピーチティーの、果実の香り広がる
まろやかな味わいをお楽しみください。



これはかなり美味しかった。
桃を食べたあとの、皿に残ってる汁と同じくらいの、しっかりとした味わいがある。

テーマ : つぶやき
ジャンル : ブログ

2015-16シーズン ボディクリーム

今年も肌が乾燥する時期が到来しましたねえ。
オレは、乾燥してると寝てる間に足首を掻く習性があるらしく、朝起きると皮がむけて血が滲んでいることがわりとあるのです。

で、今シーズン使用のクリーム

アロマリゾート ボディミルク
〈ファインアップル&ガーデニアの香り〉


これ塗って寝るようになってからは、掻いていないようです。
リンゴの香りがほんのりとした感じでよい。

テーマ : 日記
ジャンル : 日記

清水義範 『作文ダイキライ』

清水義範 著 作文ダイキライ 清水義範のほめほめ作文道場(学研M文庫/2001年刊) を読む。

子供の多くは作文が大嫌いです。どうしてだか分かりますか?
それは学校で強制的に書かされて、さらに親から作文の本質と違った批評を受けているからです。
「字が汚いわ。我が家の恥を書かないでね。」
心当たりがおありになりますか?
作文がうまく書ける子は、人間として心豊かで、頭の働く賢い子なのです。
お子さんを、作文が大好きな子にする秘策を清水義範が伝授します。


本書は「6年の学習」誌で一年間連載されたものに、各章ごとに著者のエッセイを付け加えた構成となっている。
本書に掲載されている小学生の作文は、小6当時のオレの作文に比べると、恐らく遥かにレベルが高いと思われる。
悪い例というか、「こうした方が良いよ」と指摘する用に掲載されているものでも、しっかりと書けてる気がする。
この年代の子供の作文を読むと、この子は落ち着きのある子なんだろうなとか、ちゃかちゃかした子なんだろうな、というようなことが想像できたりもしてけっこう面白かった。

オレも今更ながら、文章力をアップして、当ブログを豊かなものにしたいものであるが、著者によるとほめちぎるのが一番の指導なのだそうだ。
どこを褒めればいいのだと悩んでしまうような作文でも、なんとか褒めるところを探すこと。
褒められれば嬉しくてやる気が出る、やる気が出て訓練すれば何だって必ず上達するのだそうだ。
そう言われるとそんな気がする。
大人であっても褒められれば嬉しく、やる気に満ちあふれますよね。

ということで、皆さんから大いにほめほめコメントを頂戴すれば、私の文章力が格段に上がると思われるので、嘘でもいいので褒めてください(笑)
(2015.10.17読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

安部公房 『壁』

安部公房 著 (新潮文庫/1969年刊) を読む。

ある朝突然自分の名前を喪失してしまった男。
以来、彼は慣習に塗り固められた現実での存在感を失った。
自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。
他人との接触に支障をきたし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱く。
そして……


目次を見ると三部構成になっているが、内容はそれぞれに独立した作品。

第一部 S・カルマ氏の犯罪
ある朝、目が覚めると自分の名前を失ったことに気づく主人公。
恐る恐る会社に出勤してみると、名刺が自分になりすまして仕事していた…
なんと不条理な、というか不条理という言葉で済ませていいのかというくらい、このあとヘンテコな話が展開される。
話の進み方がアドリブ的で、まったく予想がつかないのが非常に楽しい。
読んだ印象は「ドタバタの薄い筒井康隆」。
筒井氏のようなギャグが入ってこない分、ドタバタ騒がしくない。
主人公は目の前の出来事に対して抵抗しないわけではないけれど、流されていく感じ。
そういうエピソードがあまりドギツくなく続いていくので、最後は実はエグい終わり方するのだが心静かに読み終えてしまう。

世代順に言うと、筒井氏の不条理系作品のことを「ドタバタした安部公房」と評すべきではあるか。
こういう突拍子もない作品を読むと、作者はどういう気分や様子で執筆しているのかというのが気になってしまう。


第二部 バベルの塔の狸
詩人の妄想世界冒険譚。
まあ色々抽象的なことが書かれているので、ああでもないこうでもないという解釈はあるのだろうが、オレとしてはこの詩人が、女性の脚が大好きというのに共感を覚えた話であった。


第三部 赤い繭
“壁”を感じるショートショート4篇。
いわゆる「壁」そのものが登場する話もあれば、比喩的な意味で表される話もあり。
液体人間とか、描いたものが現物になるチョークなど、SFマインドに溢れるショートショート群で、楽しく読んだ。
人肉ソーセージ製造工場の話は気持ち悪かった。
(2015.10.15読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

テーマ : SF
ジャンル : 本・雑誌

アガサ・クリスチィ 『クリスチィ短編全集1』

アガサ・クリスチィ 著 厚木淳 訳 クリスチィ短編全集1(創元推理文庫/1966年刊)【THE HOUND OF DEATH AND OTHER STORIES:1933】 を読む。

ミステリの女王クリスチィは長編のみならず数多くの珠玉の短編を発表している短編の名手でもある。
本書は『ポワロの事件簿』等に収められた作品を除く9冊の短編集から、英米両版の重複異同を整理して全5冊に編集した待望の決定版全集である。
本邦初訳作品も含め、推理・怪奇・恐怖の三系統にまたがる多彩なクリスチィ短編の全貌に接して、読者はいまさらのようにトリックの創意と話術の妙に感嘆を禁じ得ないだろう。


短編全集第1巻には12篇収録。
怪奇・幻想小説に分類される作品を多数収録。
現代のホラーと比べると微笑ましい感じがしないでもない。
わりとけっこうな本数なので感想は追記にて。
(2015.10.5読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン

続きを読む

テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

キテレツ大百科 1

藤子・F・不二雄大全集 キテレツ大百科 1(小学館/2009年刊)


初出
『こどもの光』1974年4月号~1975年11月号



アニメはわりと見ていた(サザエさんからの流れで勝手に見らさるんだよね)が、漫画を読むのはほとんど初めて。

キテレツってのは要は頭の良いのび太ですな。
見た感じも、極度にカミナリが苦手だったりするところも。
で、ドラえもんの道具並みのものを自分で作っちゃう。

この、キテレツこと木手英一という人物は、藤子・F氏が考える理想像の完全体なのではなかろうか。

【通算3冊目】

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

信州産巨峰&カルピス

信州産巨峰&カルピス


ちょっと酸味があり美味し

sidetitleプロフィールsidetitle

筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

sidetitleブログランキングsidetitle
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
blogram投票ボタン
sidetitleカレンダーsidetitle
09 | 2015/10 | 11
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle最近の記事sidetitle
sidetitle最近のコメントsidetitle
sidetitle最近のトラックバックsidetitle
sidetitleカテゴリーsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブログ内検索sidetitle
sidetitleRSSフィードsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる