2015年2月読了本

〔文庫本〕1冊
山田風太郎 『忍法行雲抄』(角川文庫)

〔図書館本〕1冊
谷津矢車 『洛中洛外画狂伝』(学研パブリッシング)

地味に1月って読了本がなかったのを、つい数日前に知った。
こりゃ今年の読書量もまったく期待できなさそうです。
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テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

山田風太郎 『忍法行雲抄』

山田風太郎 著 忍法行雲抄(角川文庫/1982年刊) を読む。

蟹の鋏はもがれてもまた生えてくる。
だが、人間の首が切り落とされた後に生え替わるなど考えられるだろうか?
越前の朝倉義景を頼って、風采の上がらぬ浪人が飄然と訪れ、五百貫の知行で仕官することになった。
名を明智十兵衛、美濃国明智庄城主の一子で、落城後、忍法の修業を積んだ変わり種。
仕官してまもなく、彼は朝倉家の寄人沙羅という娘に一目惚れしたが、彼女には想いを寄せる美男の従者土岐弥平次がいた。
恋に苦しむ十兵衛は、弥平次に甲賀忍法「人蟹」を使ったとてつもない申し入れをするのだが…
(「忍者明智十兵衛」より)


『忍者 明智十兵衛』
腕や首など、身体の一部分を欠損しても一ヶ月すると再生する「忍法人蟹」。
作者が忍法のネタに困ってる感じがものすごいが、それでも無理やり面白い話を作る方がすごい。
忍法を逆手に利用して明智光秀に成り変わった土岐弥平次の性格がとてもむかつく。

『忍法 死のうは一定』
人を女陰の中に閉じ込め、ふたたび生誕させる、その時、それから以後の死ぬまでの全生涯を記憶している……果心居士の幻術「女陰往生」。
女陰往生にかかり再生誕すると、廃人になるという。
バカバカしいにも程がある忍法であるが、信長が本能寺で絶体絶命の時、脱出するためにやむなく女陰往生を利用するのは致し方ない。
姪のちゃちゃ姫を女陰往生の対象に選んだ信長は、本能寺以後の未来を観ている時に、秀吉の、顔そっくりの細っこい皺だらけの男根が目の前ににゅっと現れるのだが、作者はこのくだりを描きたいがために、こんなややこしい忍法を考えだしたとしか思えない。

『忍者 石川五右衛門』
天下の大盗賊石川五右衛門が甲賀忍者として登場。
秀吉を倒すために、亡き主人の娘を使って肉欲戦法を仕掛けようとするのはえげつないが、結末が悲劇じみて、荒唐無稽な話なのに妙にしんみりさせる。

『虫の忍法帖』
処刑されようとする関白秀次の精液を一度くノ一に受け、それを淀君に
移して秀次の子を産まそうという、途方もなくバカバカしい話。
なんやかやあって、最終的に小督に注がれる展開は、登場人物がみんなシリアスなだけに喜劇的だった。

『忍法 関ヶ原』
近江の国友村は鉄砲の生産地。
石田三成知行の地である国友村を徳川方に寝返らせるための工作をしようと、村に潜入しようとする伊賀組。
島左近の命を受け、迎えうつ甲賀組。
最初は忍者同士の凄烈な闘いで手に汗握る展開だが、犠牲者を出しつつも伊賀組が国友村に潜入してからはど変態エロエピソードが展開される。
こういう、緊張と弛緩の落差が面白い。
まあ、読みようによっては、エロ場面にも緊張感があるのだが。

『忍者 本多佐渡守』
徳川家安泰の為に、あえて譜代といえども叩き潰す本多佐渡守・上野介父子。
そして、佐渡守から後継者として教育された土井大炊頭が本多親子を…。
本多佐渡が、大久保忠隣を排除するために、まず大久保長安を失脚させるというのがエグい。
しかも本多父子に恨みがいくように(万が一にも家康に鉾先が向かわぬように)、一見無駄な事件を挿入する
念の入れよう。

秀忠には本多上野介は使いこなせないと判断した家康が、死の直前に遺言のように、本多の始末を土井大炊頭に指示し、その後、土井が上野介に仕掛ける謀略がまた流れるような展開で、土井の腕前も見事なものです。

史実と史実を、忍者を使って(今回は根来組が大活躍!)自由に繋ぎ合わせていく作者の技術が存分に発揮された快心の作だと思う。
(2015.2.24読了)

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いきいきごんぼZ 第4巻

陸井栄史 著 いきいきごんぼZ 第4巻(秋田書店 少年チャンピオンコミックス/2014年刊)購入。


第4巻の表紙はテクノ姉。
ちょっと気だるい感じの顔つきがちょいエロな雰囲気でよろしいです。

今巻は、わりとテクノが活躍した印象。
というのも、なんかイマキマキーとラブコメチックなやりとりがあったので。
これはハタから見てたら、イマキマキー、テクノに気ぃあるやろーという感じ。
テクノさん果報者ですわ。ただ本人は、弱みを握られて弄られるのが鬱陶しいと思ってそう。
学校サボってコンビニでエロ本立ち読みするところを見られたのだが、まあ思春期に異性にそんな所見られたら恥ずかしいわな。

数話あと、クラスメートに、寝ぼけて教室から飛び出したことや、自販機の前で回し受けの練習をしていたこと(ともにZ2巻)など、過去のテクノの面白エピソードで盛り上がる場面があった時、イマキマキーにこの時のことをバラされそうになったのだが、イマキマキーがみなまで言わずにぼかして話を終わらせたところに、秘密を共有してますメッセージを感じたのは考えすぎであろうか。

テーマ : マンガ
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アロマリゾート ボディミルク

冬期間、肌が乾燥するので塗るクリーム。
今シーズンは、昨シーズンと違うものにしてみた。

アロマリゾート ボディミルク
〈ハッピースウィートピーチの香り〉


乾燥することなく、毎日穏やかに過ごしております。

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谷津矢車 『洛中洛外画狂伝』

谷津矢車 著 洛中洛外画狂伝 狩野永徳(学研パブリッシング/2013年刊) を読む。

戦国時代末期、希代の天才絵師・狩野永徳の苦悩と成長を描く一代記。
将軍義輝の恩寵、大名の台頭を横糸に描く。


狩野永徳の名前は、日本史の授業で習った覚えがあるので知っていたが、いつ頃の年代の人物なのかは、ざっくりと戦国時代らへんの人ってことしか知らなかった。
で、今回知ったのだが、室町幕府第13代将軍足利義輝と同年代の人なのね。
まあ、この辺は戦国時代真っ只中で、各地の戦国大名のことは習っても幕府のことは置き去りで、足利義輝も何となく聞いたことあるような気がするくらいの印象しかない。

物語は永徳の幼少~青年期までの話で、絵師として成長する様を、親子の確執とか義輝との関係とかを通じて描いているのだが、なんだか淡々と終わってしまった気がする。
一つのエピソードが盛り上がってきたなと思ってたら、次のエピソードに移ってしまい、ちょっと消化不良。

それでも絵を描くところの描写なんかはけっこうスリリングで楽しめた。
全体として、もう少し絵を描く場面に比重を置いて欲しいと思った。
絵と向き合っている時の永徳は凛々しい。
本書では青年期までの話で終わったので、それ以降の話も読んでみたい。
(2015.2.6読了)

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Snow Miku 2015

Snow Miku 2015
乳酸菌入り雪ミク飲料


 

雪ミク飲料などという謎の名称であるが、
カルピス的な飲み物であった。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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