2012年5月読了本

〔文庫本〕4冊
阿佐田哲也 『先天性極楽伝』(講談社文庫)
小林信彦 『大統領の晩餐』(角川文庫)
半村良 『獣人伝説』(角川文庫)
高橋克彦 『鬼九郎鬼草子』(新潮文庫)



〔図書館本〕1冊
立川志らく 『立川流鎖国論』(梧桐書院)


久しぶりに文庫本がわりと読めた月であった。

来月もそこそこ読みたい。
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テーマ : 本読みの記録
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高橋克彦 『鬼九郎鬼草子』

高橋克彦 著 鬼九郎鬼草子 舫鬼九郎第二部(新潮文庫/1998年刊) を読む。
鬼九郎鬼草子
根来忍者の頭領・左甚五郎を追って鬼九郎たちは会津へと向かった。
時を同じくして、幕府内部では会津藩にまつわる陰謀が噂されていた。
これらの動きにどんな関係があるのか?
事態の全容がつかめぬ間にも、甚五郎の放った根来傀儡衆が次々と眼前に立ちはだかる。
鬼九郎の剣と幻戯の術、軍配は果してどちらに上がるのか・・・・・・
おなじみのキャラクターたちが縦横無尽に活躍するシリーズ第2弾!


時代小説のオールスター戦のようなこのシリーズ。
主人公・舫鬼九郎の側のキャストは幡随院長兵衛、天竺徳兵衛、高尾太夫に我らが柳生十兵衛。
そして南光坊天海。
敵側として、根来乱波を率いる左甚五郎に由比正雪。
登場人物がみんな主役を張れる人ばかりなので、オリジナルキャラの鬼九郎の存在感がいささか薄い感さえある。

今回は会津騒動にからめた物語。
堀主水の処刑後、加藤氏改易への間の、会津藩の不穏な動きに巻き込まれる鬼九郎たちの活躍!

歴史のスキをついて血湧き肉踊る話を創るというのは、伝奇小説の大きな魅力。
主人公の鬼九郎もそこそこカッコいいのだが、やはりオレとしては柳生十兵衛の活躍が嬉しい。
根来忍びと鬼九郎たちの闘いもスリリングで面白かった。
(2012.5.26読了)

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半村良 『獣人伝説』

半村良 著 獣人伝説(角川文庫/1978年刊) を読む。
獣人伝説
現代社会で最も腐敗した部分、その手の施しようもない汚れの中に生きる“悪”に神は怒ったのだろうか。
ある朝、神崎順一郎は来ているはずのない伊東のホテルで目覚めた。しかもポケットには“G・O・D”と記された一枚の奇妙なカードが入っていた。これは何だ。どこで手に入れたのだろう?
――だがこの日から、神崎は不思議な力を持つようになった。まるで悪魔のように薄気味悪く、いやらしい尾をたらした“有尾人間”が見分けられるようになったのだ。そして彼らに出会った時、神崎はいつの間にか襲い掛かり、首を締め上げていた。
鬼才が現代の悪魔狩りをテーマに描く、会心の伝奇長篇!


冒頭から数十ページに渡って詩が書かれていて、抽象的な言葉で書かれてるので何だかよく解らないのであるが、ある程度物語を読み進めてから、もう一度詩を読み返してみると、その内容が理解できて、「もうっ、半村師匠ったら(ハート)」という気持ちになる。

神から、悪魔狩りをするために天使に任命された神埼順一郎。
と言っても、神から直々に声をかけられた訳ではなく、身の周りに不思議なことが起こり、序々に自己認識していくのであるが、その過程がスリリングで面白い。
読んでると本当に悪魔はイヤな奴らとして描かれているので、悪魔が殺されると、読んでるこちらも気分がよくなる。
だが後半、悪魔側も反撃に出る。その方法が世論に訴えて神崎を社会から孤立させるというもので、悪魔は政治家や財界人として君臨してる奴らなのであるが、もうね、いかにも政治家とかが言いそうな感じで、狡猾なのである。
結局神崎は、悪魔との闘いに敗れてしまうのであるが、天使と悪魔の闘争は遥か昔からも、これからもずっと果てしなく続くことが示唆される。

表紙絵はおなじみ杉本一文画伯。
悪魔のニヤリ顔がホント気味悪いし腹立つわあ。
(2012.5.21読了)

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日食

今日は日食でしたな。

多くの地域では金環日食だったそうでうらやましいです。

北海道は部分日食でしたが、とりあえず話題に乗っかろうと思い撮影。


7時55分                          8時45分
120521_0755~0001 120521_0845~0001

テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 日記

     

小林信彦 『大統領の晩餐』

小林信彦 著 大統領の晩餐(角川文庫/1974年刊) を読む。
大統領の晩餐
猫がエビのシッポを食べる時、大統領の陰謀は崩れる――
大企業に加担して、公害対策事務所の猫に盗聴器を仕掛けた、おなじみオヨヨ大統領、その猫が食あたりで腰をぬかしたと知り、急きょ誘拐を決意した。
港ヨコハマを舞台に、大統領のマヌケな配下、猫解放運動の女史、鬼警部らが入り乱れての猫探し珍騒動!
大統領に悪の心得を説く老二十面相、料理道を求める若者を登場させた求道者小説のパロディ、ウンチクを傾けた中華料理の紹介など趣向も十分な<オヨヨ大統領シリーズ>第5作。


オヨヨ大統領の組織は、子供向け作品に描かれていた頃に比べてかなり大きく、より悪の組織っぽく描かれている。
だが、物語の本筋に出てくる大統領の部下たちは、例によってニコライ、ニコラスのコンビなど、相変わらずドジな面々で安心だ。
怪人二十面相が登場し、オヨヨ大統領に説教というか犯罪王としての心得みたいなことを述べる場面が楽しい。
大統領がピンチの時にも登場し脱出を助けるのだが、その方法がアドバルーンにつかまって空へ逃げるという、由緒正しき(?)方法というのがよい。
また、メインストーリーとは違う筋で、求道小説(というジャンルがあるというのを初めて知った)のパロディとして、若い料理人が料理の道を究めようとする話も挿入されているのだが、思いっきりパロディなので、話が大げさでとても笑える。

あと、作者のウンチクがいろいろと発揮されているのだが、へぇと思ったのが、映画「網走番外地」って、東映が制作する前に日活でも作られていたということ。
東映より5年前の封切りで、小高雄二、浅丘ルリ子の出演とのこと。
そして日活アクション映画についての考察が語られていて、とても興味深く読んだ。
(2012.5.17読了)

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平岡樹芸センター

昨日、桜でも愛でようと平岡樹芸センターへ。

入り口



中に入ると日本庭園が。
日本庭園 池 

「水琴窟」
地中に埋められた壺の中に水が滴り落ちる音が、壺の内壁で反響して琴の音のように聞こえるとのこと。
まだ水が通ってなくて今回は聞くことできず。
日本庭園2


一見、ヨーロッパの庭園風。
刈り込み広場



桜を鑑賞する時の必需品。
月桂冠



ソメイヨシノ
ソメイヨシノ2 
ソメイヨシノ ソメイヨシノ3


カンザン
カンザン



カスミザクラ
カスミザクラ



エゾヤマザクラ
エゾヤマザクラ2 エゾヤマザクラ


あまりキレイに撮れなかったですなあ。
もっとアップで撮りゃよかった。
ここの公園はモミジ類の本数が多いので、秋にまた撮りにきます。

テーマ : 札幌/北海道の地域ネタ
ジャンル : 地域情報

     

阿佐田哲也 『先天性極楽伝』

阿佐田哲也 著 先天性極楽伝(講談社文庫/1988年刊) を読む。
先天性極楽伝
究極の悪の道をめざす、痛快ユーモア長篇。
競馬のノミ屋を生業とし、同級生のカン子と結婚した小学生ハルこと春巻信一の新婚旅行先はネリカン(練馬少年鑑別所)だった。
5年後、悪の教室・ガーピー塾を巣立ったハルは、プクプク爺さん、スットン親分、チン夫人らと、3億円をめぐっての死闘を展開する。
青春ピカレスク傑作。


のっけから小学生同士で結婚て!と思って読んだが、別に何か凄い描写があるわけでもなく(あっても困るが)、二人で東京から静岡まで家出した時、ハルが盲腸で入院しカン子が東京に戻り、離ればなれになってしまう。
それから5年後、ハルが東京に戻ってきて物語の本筋が始まる。
物語はカン子がプクプク爺さんから貰った3億円をめぐって、ハルやガーピー先生たちが争奪戦を繰り広げるという、いたって単純な構成。
ハルは行き当たりばったりな行動をしてるくせに、行く先々で知り合った女性とイイことをするという、うらやましいストーリー展開なのであるが、うまいこと話が運びすぎるので、もうひとつ読み応えがなかった気がする。
(2012.5.9読了)

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テーマ : 読んだ本
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41歳の春なのだ

枯葉散る 白いテラスの 午後3時

じっとみつめて ほしいのよ

特別の愛で ふるえてほしい

(ボ ボンボンボン)

41歳の春だから

元祖天才バカボンの パパだから

冷たい眼でみないで





小学生の時、再放送されるたび観てたよね、元祖天才バカボン。
自分が小学生の頃は、41歳ってえらくオッサンに感じたものです。
オレは中学生くらいまで、自分は満28歳で死ぬと思ってた(1999年7月にね)ので、当時は41歳の春を迎える自分を想像することもなかったですよ。

そして今、現実に41歳の春を迎えているわけなのだが、特にどうってことない。

テーマ : いま想うこと
ジャンル : 日記

     

立川志らく 『立川流鎖国論』

立川志らく 著 『立川流鎖国論』(梧桐書院/2010年刊) を読む。
立川流鎖国論
寄席で修行できなかろうが、昔の落語ファンから罵声を浴びようが、
「談志の価値観がすべて」
「この生き方が正しい」
そう信じて修行を重ねてきたアウトロー集団が落語立川流である。


立川談志に心酔し、そのイズムを継承するのは自分だ!という気概が文面から感じられる。
だが、この著作を読むかぎりではまだ気概だけで、自分の中にスッと取り込めてはいない様子も感じられる。
志らく師の落語を聴いたことがないのだが、高座での談志イズムぶりはどうなんでしょうね。

落語家のエッセイは、いつも思うがやはり修行時代の話がおもしろい。
兄弟子・談春についてのエピソードはやはり楽しかった。

この本が出た時はまだ談志存命中だったのだが、談志が死んだあとは立川流は崩壊するだろうという見解を出している。
実際はこれからどうなるんだろうね。今でも(2012年5月現在)一門会はおこなわれているし、まあ当分はただ談志が「不在」ってだけで、立川流は続いていく気もするが。
誰が次に談志を名乗るのかが、これからの立川流への興味である。
(2012.5.3読了)

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テーマ : 図書館で借りた本
ジャンル : 本・雑誌

     

ピノ ダブルストロベリー

甘酸っぱいストロベリーアイスクリームを
苺パウダーを使って作った
ストロベリーチョコで包みました


ピノ ダブルストロベリー

これは美味い!
6粒じゃ足んない

テーマ : 食生活
ジャンル : ライフ

プロフィール

筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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