2010年11月読了本

〔文庫本〕5冊
エラリイ・クイーン 『緋文字』(ハヤカワ文庫)
田中哲弥 『大久保町は燃えているか』(電撃文庫)
マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー 『警官殺し』(角川文庫)
田中哲弥 『さらば愛しき大久保町』(電撃文庫)
高橋克彦 『闇から来た少女 ドールズ』(中公文庫)


〔図書館本〕1冊
荒俣宏 『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社』(角川oneテーマ21)

文庫本は先月より読めなかったのが意外。
図書館本は、米沢嘉博『戦後エロマンガ史』を途中まで読んでたのだが途中で挫折。
図版が扉絵ばっかでドキドキ感が薄かったのと
案外文字が多くて読むのがつらかったので。
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高橋克彦 『闇から来た少女』

高橋克彦 著 『闇から来た少女 ドールズ』(中公文庫/1989年刊) を読む。
闇から来た少女
盛岡で喫茶店“ドールズ”を経営する月岡真司の7歳になる娘・怜が、雪道で車にはねられ重傷を負った。
だが入院中の彼女は、次々と不可解な症状を示し始めた。
さらに深夜奇妙な行動をとったり、人形に異常な執着をみせたりする。
怜の叔父・結城恒一郎は、人形作家の小夜島香雪とともにその謎を探るが・・・
異色の長篇ホラー・サスペンス。


紹介文ではホラー・サスペンスとのことであったが、オレはホラーな印象を持たなかった。
潜在意識下にある前世の記憶が、表面に出てくるという話なのだが、
むしろコメディな感じさえする。
7歳の少女に江戸時代の人形師の意識が表出して江戸弁で会話するんだから。
こっちの線を膨らませばドタバタコメディになるなあと思いながら読んだ。

なにかに興味を持つきっかけが、潜在意識に住んでいる誰かの記憶がそうさせているのだというのは、
なるほどと思える。
歴代の前世の人たちが自分の中に存在していると思うとワクワクする。

主人公の恒一郎、ちょっとキザだな。
お相手の香雪さんに前日電話で告白して、次の日。いい雰囲気になって、
「今夜で構わないのかい」
拒否られることは無いだろうという自信に裏打ちされたこのセリフ!
憎たらしいな、おい。
オレなら、そんなこと聞いてしまって万が一拒否られたら困るので、何も言わずにヤります(笑)
(2010.11.28読了)

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田中哲弥 『さらば愛しき大久保町』

田中哲弥 著 『さらば愛しき大久保町』(電撃文庫/1996年刊) を読む。
さらば愛しき大久保町
兵庫県明石市大久保町に、外遊中の王女様がやって来た。
訪問の理由が“標準時の町であり、人類のルーツ明石原人がうじゃうじゃいると言えばそこはもう日本の中心地”という侍従の勘違いからだった。
ところが王女様は、町に到着するなりささっと手際よく誘拐されてしまった。
この王女を偶然救い出したのが、生粋の大久保町民・松岡芳裕という、意味不明の鼻歌と財布を拝むのが癖という一風変わった青年。
果たして彼は謎の誘拐組織から王女を守ることができるのか・・・?


“大久保町3部作”完結篇。3作それぞれ独立した物語なのでシチュエーションはまったく違うのだが、脇役の人たちが役柄は違えど同じ人物が出てたりするので、ちょっと面白い。

今作のヒロインはカナコ王女。外国のお姫様なのに(国名は不明)、御付きの人たちも含めてみんな日本の名前だし日本語を話すといういいなげんな設定。
で、1作目のヒロイン同様めちゃ脚が綺麗との描写。いいぞ、いいぞ、田中哲弥!

物語は始めから終いまでずっとドタバタの連続で、特にストーリーを追う必要はない。
登場人物が面白いことをするだけでなく、地の文で作者もギャグを入れ込んでくるので休むヒマがない。
ワタワタしているうちにハッピーエンド。よかったねえ。

3作読んで、兵庫県明石市大久保町が凄い所だというのがわかった。でも行ってみたいとは思わない(笑)
(2010.11.26読了)

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荒俣宏 『フリーメイソン』

荒俣宏 著 『フリーメイソン ―「秘密」を抱えた謎の結社』(角川oneテーマ21/2010年刊) を読む。
フリーメイソン
神秘のヴェールに包まれた謎の結社~ その「虚」と「実」とは
▲フリーメイソンから生まれた啓明結社「イルミナティ」
▲陰謀説が巻き起こった原因とは?
▲ワシントンDCは占星術の都市
▲現在も続く「秘密の儀礼」とその起源
▲「1ドル札」に描かれるさまざまな「シンボル」の謎
▲日本に到来したフリーメイソンと流布した奇説


本書はダン・ブラウン著『ロスト・シンボル』の便乗本らしい。
なので、『ロスト・シンボル』を先に読んどいた方が味わい深かったかもしれない。
現代フリーメイソンには二つの源流があるといい、一つは中世以来はっきりした記録が残されている石工の職能組合の流れ、もう一つは、石工ではないが数学や幾何学を理解して合理的な発想によって世界のシステムを向上させていこうとした、文化人のグループであるという。
この二つの源流が合流して、近代のフリーメイソンは成立したという。そしてその歴史が始まった場所・時期は、1717年6月24日のロンドンであるそうな。そしてこの場所と時期には、どちらも秘儀の結社らしい深い意味が隠されているという。

んで、フリーメイソンの歴史、イギリス及びヨーロッパ大陸での展開、合衆国建国とメイソン、象徴と暗号について・・・など、いろいろ解説してくれる。
のであるが、前章で述べていたことを次の章で再度述べている箇所が何箇所もあり、非常にくどく感じた。
もっとすっきり書いてくれれば読みやすかったのに。
結社内結社「イルミナティ」についてや、陰謀説についての解説は分かりやすくて良かったかな。
(2010.11.23読了)

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ゴールデンバット

来てます「給料前の大ピンチ期間」
手元のお金はお札1枚(野口博士)とコイン少々。
25日の朝まで死んだように暮らさなきゃならない。。。
ということで低価格たばこをテスト購入。


「ゴールデンバット」 
200円 タール18mg ニコチン1.1mg
明治39年発売開始の、歴史ある両切りたばこ
GOLDEN BAT

フィルター無いのに味薄っ。
こないだの「わかば」の方がまだ主張があった。
両切りは慣れてないので、舌に葉っぱがつくのも難点。

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マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー 『警官殺し』

マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー 著 高見浩 訳 『警官殺し』(角川文庫/1983年刊)【COP KILLER:1974】 を読む。
警官殺し
ベックとコルベリは出張捜査を命じられた。スウェーデン南端の田舎町で起きた失踪事件の捜査である。
失踪したのはシグフリート・モードという独り暮らしの女。年齢は38歳、離婚歴あり。警察はもはや彼女は生きていまいと見ていた。
シグフリードの近所に住む男、ベンクトソンが第一の容疑者だった。彼にはセックス殺人の前科があるのだ。それも、かつてベックたちが捜査・逮捕した人物だった・・・
ベックにはベンクトソンの犯行とは信じられなかった。その直感どおり、ストックホルムで発生した警官殺害事件が、解決への足がかりとなる――


シリーズ第9作。
過去の作品の犯人が再登場をはたすという、シリーズ作品ならではの賑やかさを感じさせつつ、物語の内容はいたって地味(笑)な作品。

アンダスレーヴというド田舎で起きた殺人事件。
被害者の隣の家に住んでいるのがシリーズ第1作『ロゼアンナ』の犯人だった男。
新聞記者としてシリーズ第2作『蒸発した男』の犯人も登場。
どちらの元犯人も、今は更生して暮らしているが、犯罪者だった影を引きずって生きていかざるを得ないようだ。

長らくベックの相棒として活躍してきたコルベリが、刑事稼業から足を洗う決意をする。
コルベリの考えによると、市警単位から国家警察へと組織が変更されてから、スウェーデンの警察組織は悪い方向へ向かっているらしい。
というか、このへんのくだりは著者の思いがダイレクトに表れている感じで、まさに著者がもっとも訴えたかったことなのだなあと分かる。

シリーズ第7作『唾棄すべき男』で相棒が殉職した、パトロール警官のクリスチャンセンも登場。
この人、出てくるたび勤務地が違うような。
物語の終盤に、ラーソン、メランデルといった人たちも登場。
この人たちは過去のレギュラーがゲストとして出演したような扱いだな。
忘れちゃいけないマルメのモーンソンも登場。
こうしてみると、ほんと過去作品の登場人物が大挙出てきて豪華な作品のはずなのだが。

ベックが、前作で知りあったレア・ニールセンと今だにつき合ってて(半同棲してるんだってさ)、ラブラブ電話してる場面がちょいちょい出てきてうらやましい。

ベックが出張先で読んでた本。
〈栄光の客船シリーズ〉『ターボエレクトリック四発推進客船“ノルマンディー”』
帆船とか軍艦とかっていうならともかく、普通の船の本を読むとは、ベックの趣味はかなり深いところまで来ているようだ。
(2010.11.13読了)

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ジャンル : 本・雑誌

喫煙について考えた

のようなタイトルだと
「こいつも禁煙しようとしているのか」「煙草による健康被害について語るのか」
という憶測を生みそうですが。


今のところ、禁煙しようとはまったく思っていず。
というか、今考えている喫煙についての事柄は、
「金銭的につらいので、銘柄を変更すべきか否か」

オレの愛煙銘柄は「マールボロ」
もう何十年もの付き合い。
幾多の値上げにもめげずに吸い続けてきたのだが
今回のはさすがにつらい。320円→440円。
タール12mg ニコチン1.0mg
マルボロ
ライターはジッポが最強。ジッポを使うと、自分が「ワイルドな男」になったかのように錯覚させてくれる。


先日ためしに買ってみた「わかば」
250円 タール19mg ニコチン1.4mg
わかば

まずくはないが、ちょっと辛い。
辛さはハイライトと同じくらいか。
でもハイライトよりも味が薄い感じがした。


【結論】
味わいを考えると、今のところマルボロからわかばに乗り替える気にはなれず。
ただ、給料前の「大ピンチ期間」の時にだけわかばを購入することを検討しようかな。
わかば以外の200円台の銘柄も、おいおい試してみようか。

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田中哲弥 『大久保町は燃えているか』

田中哲弥 著 『大久保町は燃えているか』(電撃文庫/1995年刊) を読む。
大久保町は燃えているか
兵庫県明石市大久保町は、現在ナチス占領下にある。
第2次世界大戦終結後、再起を誓って潜伏したナチスの残党などとの関係は謎であるが、とにかく占領されている。
推薦入試で人より早く大学入試を突破した堀田幸平は、卒業式までの暇な時間をアルバイトで過ごそうと、ボロ車で神戸市西区を目指したが、途中道をまちがえて地雷原に突入、ナチス兵士に捕らえられてしまう。
そのころ、ナチスの巨大要塞爆破を企てるレジスタンス兵士たちは、のんびりとビールを飲みながら特殊工作員の到着を待っているのだった――
チャイナドレスの美人も出てくるシリーズ第2弾!


シリーズ2作目であるが、前作からの続きというわけではなく、全然別の物語である。
今作での大久保町はナチスの占領下という設定。いろいろ忙しい町である。
全篇に渡ってドタバタコメディが展開されるところは前作と一緒。
ヒロインが魅力的なところも前作と一緒。

「このコ、オレのこと意識してるよね、その態度は完全にそうだよね」な雰囲気を描くのが巧い作家だわ。
思春期のころを思い出します。
お互いがお互いを好きなのわかってて、でも一歩踏み出せないでいる、あの感じ。
もう二度と、そういう嬉し恥ずかし経験なんてできないだろなあ。
今ならズカズカと踏み込んでしまうものなあ。
(2010.11.7読了)

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文庫の日 2010.11.3

ブックオフにて文庫本全品105円セールの「文庫の日」。
今年でこのイベントは最後なのだとか。
札幌市内の他のフランチャイズから横槍が入ったのか
「文庫の日」をやってるフランチャイズの独自の判断なのか。
どちらにしてもとても残念なことである。

今年は5店舗廻って19冊購入。
一気に未読本が増えてしまった。

テーマ : どうでもいい報告
ジャンル : 日記

エラリイ・クイーン 『緋文字』

エラリイ・クイーン 著 青田勝 訳 『緋文字』(ハヤカワ文庫/1976年刊)【THE SCARLET LETTERS:1953】 を読む。
緋文字
探偵小説家ローレンスと女流演出家マーサは、誰もが羨む幸福な夫婦だった。
しかし、結婚3年目から二人の仲が悪くなり、やがて毎日のようにトラブルが起こるようになった。
エラリイと秘書のニッキーは何度か仲裁に入っては、諦めて手を引こうとしているうちに“緋文字殺人事件”とよばれる姦通事件に巻き込まれていった。
死者の残したダイイング・メッセージ、XYの謎とは?
ホーソーンの同名小説に因んだ中期の代表作。


この作品はかなり実験的な作品だ。
なんせエラリイ&ニッキーの共通の友人であるローレンス夫妻の、不倫疑惑を調査する話が全体の4/5とか5/6くらいの分量を占めているのだ。
そして最後の数十ページまで来てようやく犯罪が発生するのだが、エラリイが見ている前で夫が妻と不倫相手を撃つという、きわめて明快な殺人事件。
舞台演出家のマーサが、不倫相手と目される俳優のヴァン・ハリスンと待ち合わせするのに暗号を用いるところはあるものの、起きた事件を捜査する話じゃないので全く推理小説らしくない。
そして殺人にしても、エラリイが見ている前で起こった出来事なので、推理の仕様がない。

はずなのだが、推理しますなあ、エラリイ氏。
エラリイの腕の中で死んでいったハリスンが残したダイイング・メッセージ(喉を撃たれているので声が出せない)から推理を組み立て、事件の真相に到達するエラリイ。
偉いぞエラリイ、すごいぞエラリイ。

前半、というか物語の大部分の不倫疑惑調査の話も、決してつまらないわけではなく、けっこうコメディタッチに描かれていて厭きさせない。
国名シリーズのようなファンタジックな作品も面白いけど、こういう作品も地味に良い。
(2010.11.1読了)

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

2010年10月購入文庫本

10/12(火)
色川武大/阿佐田哲也 『色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1 放浪』(ちくま文庫)
清水義範 『単位物語』(講談社文庫)


計2冊

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筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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