2010年3月読了本

〔文庫本〕6冊
芥川龍之介 『芥川龍之介全集4』(ちくま文庫)
高橋克彦 『刻謎宮』(徳間文庫)
山本一力 『深川黄表紙掛取り帖』(講談社文庫)
野村胡堂 『花見の果て 銭形平次捕物控二』(時代小説文庫)
横溝正史 『魔女の暦』(角川文庫)
野村胡堂 『雛の別れ 銭形平次捕物控七』(時代小説文庫)


〔図書館本〕2冊
今野真二 『振仮名の歴史』(集英社新書)
ヤン・S・ウェナー/ジョー・レヴィ 『「ローリング・ストーン」インタビュー選集』(TOブックス) 



2月に続き、文庫本は6冊読了。
今月もまた購入はしなかったので(ブックオフには行ったのだが、買う本が無かった)、地道に未読本が減っていく。
1月~3月で読了文庫本16冊、購入文庫本2冊。
今年は未読本300冊切ることを目標にしよう。
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野村胡堂 『雛の別れ 銭形平次捕物控七』

野村胡堂著 『雛の別れ 銭形平次捕物控七』(時代小説文庫/1982年刊) を読む。
雛の別れ
ひな祭りが終わった翌日、岡崎屋の支配人半九郎の娘が不可解な死を遂げた。
ひと月前、岡崎屋の主人は病死し、遠縁にあたる支配人の半九郎が身代のすべてを取りしきっていた。
家督相続者である長男安之助は勘当されたままで、一人娘のお琴も病身だったからだ。
そんな矢先、下女が突然暇を出される・・・・
表題作含め全9篇収録。


9作品のうち、平次親分が銭を投げたのは1つだけ。『忍術指南』。
「霞流忍術指南」という看板を出した浪人に弟子入りする平次と八五郎。
事件捜査の一環としての弟子入りだったのであるが、ちゃんと忍術を学んで犯人逮捕にも役立てるところなど、平次親分なかなか学習意欲が高い。

今回の巻は総じて遺産相続や跡取り問題のネタが多かった。
そしてほとんどの話に別嬪が登場し、毎回八五郎が惚れたり同情したりと、パターンにはまった話が多かった。
だが、ストーリーが面白いので、飽きることなく読めてしまう。
野村胡堂のうまさだよなあ。
(2010.3.27読了)

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ヤン・S・ウェナー/ジョー・レヴィ 『「ローリング・ストーン」インタビュー選集』

ヤン・S・ウェナー/ジョー・レヴィ編 大田黒奉之/富原まさ江/友田葉子訳 『「ローリング・ストーン」インタビュー選集 世界を変えた40人の言葉』(TOブックス/2008年刊) を読む。
「ローリングストーン」インタビュー選集
1967年以来、大衆文化や政治の本当の姿を伝え続けてきている雑誌『ローリング・ストーン』。
ここに収録されていたインタビューの中から、厳選した40人のインタビューを収録。
ピート・タウンゼント/ジム・モリソン/フィル・スペクター/ジョン・レノン/レイ・チャールズ/トルーマン・カポーティ/ジョニー・キャッシュ/ニール・ヤング/オリアーナ・ファラーチ/ブライアン・ウィルソン/ジョージ・ルーカス/ジョニー・カーソン/ジョニ・ミッチェル/フランシス・コッポラ/トム・ウルフ/ジャック・ニコルソン/ビル・マーレイ/クリント・イーストウッド/エリック・クラプトン/ティナ・ターナー/ロビン・ウィリアムズ/レナード・バーンスタイン/スパイク・リー/ジェリー・ガルシア/アクセル・ローズ/ブルース・スプリングスティーン/デヴィッド・レターマン/デヴィッド・ゲフィン/カート・コバーン/コートニー・ラブ/ミック・ジャガー/パティ・スミス/ハンター・S・トンプソン/ビル・クリントン/ダライ・ラマ/ボブ・ディラン/オジー・オズボーン/キース・リチャーズ/エミネム/ボノ


長くなるので追記します。
自分の思い入れのある人について書いてます。
ちなみに本の感想は書いてないです。

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横溝正史 『魔女の暦』

横溝正史著 『魔女の暦』(角川文庫/1975年刊) を読む。
魔女の暦
しらせを受けて現場へ駆けつけた金田一耕助は、思わず「あっ」と声を上げた。舞台中央には、つくり物の蛇の頭髪が揺れ動き、血まみれになった女の生首がころがっていた・・・・
浅草のレビュー小屋、紅薔薇座に出演していた3人の魔女役が次々と惨殺された!
不敵な予告をする犯人「魔女の暦」の狙いは何か?
たえず後手に回り苦戦する名探偵の胸に、激しい怒りがこみ上げる。


『魔女の暦』
第一の殺人事件の前に、予告状を受け取る金田一さん。
等々力警部と合流して事件の捜査にあたる。
殺人が起こるたびに関係者一同に尋問し、ようやく真相にたどりつく金田一さん。
いつも思うのだが、殺されるべき人たちが殺されてから金田一さんは真相にたどり着くけれども(この作品では3人殺される)、どこか途中で事件を解決することは出来ないものか。
作者のさじ加減で可能だと思うのだが、どうだろうか。
金田一さんが可哀想だといつも思う。

『火の十字架』
事件の背景となった出来事~東京大空襲の日に、男女6人が乱交パーティをしていた~がエグい。
この作品は、著者が何度もテーマにしている「顔のない死体」もので、かなり完成度が高いと思う。
余計に殺人が起こる前に金田一さんが事件を解決してくれたので、オレも嬉しい。
(2010.3.23読了)

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野村胡堂 『花見の果て 銭形平次捕物控二』

野村胡堂著 『花見の果て 銭形平次捕物控二』(時代小説文庫/1981年刊) を読む。
花見の果て
夜桜見物の行楽客でにぎわう両国橋。
突然、恐ろしいうめき声とともに、欄干にくず折れた人影があった。
悪徳金貸しで名高い菊屋伝右衛門が左胸を刺されて死んでいた。
通夜の翌日、今度は菊屋の下女お市が何者かに首を締められて・・・・
表題作含め全8篇収録。



収録8作品のうち、銭を投げる場面はゼロ。
なんせ付け届けや袖の下などを受け取らない清廉潔白な平次親分、投げようにも投げる銭が無いのかも。
『妾の貞操』は、敷居に水を流し込んで雨戸を凍らすという真冬限定のトリックをはじめ、アイデア満載の探偵譚。
『猿蟹合戦』は、栗、蜂、臼の攻撃になぞらえて殺人事件が起こるという、言ってみればマザーグースものの和風版。
『遠眼鏡の殿様』というのは、人形佐七捕物帳にも同じタイトルの作品があったが、内容はもちろん別物。
各作品とも、マクラで平次親分と八五郎の掛け合いがあり、落語的な構成であるのは嬉しい。
(2010.3.19読了)

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山本一力 『深川黄表紙掛取り帖』

山本一力著 『深川黄表紙掛取り帖』(講談社文庫/2005年刊) を読む。
深川黄表紙掛取り帖
カッコイイ奴らが、金に絡んだ江戸の厄介ごとを知恵で解決する裏稼業。
定斎売りの蔵秀、長身男装の絵師・雅乃、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑の4人が力を合わせ、豪商・紀伊国屋文左衛門とも渡り合う連作短篇集。
全5篇収録。


時代は元禄。江戸バブルの真っ只中。第一話「端午のとうふ」で颯爽とデビューした蔵秀チーム。
仕入れすぎた大豆の処理を雑穀問屋から相談されて、イベントを仕掛けて全部売り切ってしまう話。
いってみれば江戸時代版の広告代理店だ。
仕入れ過ぎの理由に恐喝がからんでいたり、裏取り調査に侠客の親分に頼ったりと、ミステリーの趣向もあり、小気味よい物語になっている。

第二話「水晴れの渡し」では、いくつもの事件が一本の線につながるという、もうこれは完全に推理小説だ。
永代橋建設に伴う、渡し舟屋の株売買の顛末が面白い。

第三話「夏負け大尽」では紀伊国屋文左衛門が登場。
紀文が持つ材木を、別の材木商に売る仲介をする蔵秀。この話ではブローカーだね。
まっとうな商取引の裏に、紀文の思惑を見破る蔵秀。なかなか鋭い。

元禄期を象徴する一人、柳沢吉保も登場。
時代劇の経済小説は生々しさが薄れるのでいいかも。
歴史とお金について学べるので一石二鳥だし。
(2010.3.11読了)

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高橋克彦 『刻謎宮』

高橋克彦著 『刻謎宮』(徳間文庫/1997年刊) を読む。
刻謎宮
幕末の横浜を訪れたシュリーマンが勝海舟に贈った金時計が、12年後に彼が発掘したミケーネ遺跡の王墓から発見された。
歪められた歴史を修復するという使命をもって“管理センター”により沖田総司が蘇生される。
時空を超えて古代ギリシアでアンネ・フランク、マタハリと合流した沖田は、歴史が狂い始めた金時計の謎を追って各地を転戦し、ギリシア神話の世界を創り出していく・・・


とてつもなく面白かった。
雰囲気としては『竜の棺』『総門谷R』と同じ感じの歴史SF巨編。
舞台がギリシア神話時代であるのと、キャストが沖田総司、アンネ・フランク、マタハリ、ヘラクレスなどビッグネーム揃いなので豪華絢爛だ。
ギリシア神話のエピソードに沿って沖田たちが次々に襲い掛かる敵をやっつけていく展開が痛快だ。
歴史修復のために“管理センター”によって生き返った沖田であるが、センターに対抗する勢力があって、そっちの方には坂本龍馬が!
沖田と龍馬が、お互いに正体を知らないで相対する場面があるのだが、これがよい。
  「天然理心流か・・・・」
  「しかも・・・捨身返しとは」
  「お主、まさか・・・新撰組の沖田総司ではあるまいな」

神話時代のギリシアの地でも侍はかっこいいなあ。

あと、ヘラクレスが戦国武士のような言葉遣いなのが笑える。読んでて妙にしっくりくるのだよね。
(2010.3.5読了)

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北海道開拓記念館

3月7日(日) 北海道開拓記念館へ。
あいにく朝から雪模様。寒い寒い。
建物外観

記念館



常設展示は、縄文時代からアイヌ文化の紹介、和人の支配、明治時代の開拓~戦争・戦後と順を追って展示。
アイヌ住宅の復元展示を撮影したかったのだが、薄暗かったので断念。
唯一撮れたのが大正時代頃の汽車の内部復元。
汽車
客室内にストーブが据えられている、THE北海道な汽車なのであるが、ストーブ写ってないね


北海道開拓記念館は道立野幌森林公園内にあるので、緑に囲まれ、野鳥もさえずるとっても気持ちの休まる所なのだ。







夏はね。
森

リーフ&半券

北海道開拓記念館
札幌市厚別区厚別町小野幌53-2

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

10000HITS!

なにげに昨日通算1万打してました。

      1打・・・・・2008.3.6
   5000打・・・・・2009.5.25
  10000打・・・・・2010.3.8


これからもよろしくお願いします。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

今野真二 『振仮名の歴史』

今野真二著 『振仮名の歴史』(集英社新書/2009年刊) を読む。
振仮名の歴史
平安時代から現代まで日本語の文章表現を彩ってきた、もうひとつの主役は振仮名だった。
振仮名は単なる読み方の表示にとどまらず、微妙なニュアンスを表現し、漢語や英語の翻訳まで担ってきたのだ。
本書は『日本書紀』の読み下しから夏目漱石の直筆原稿、サザンオールスターズの歌詞、漫画のふきだしまで、縦横無尽に振仮名を分析する。


振仮名というのは、なかなか奥が深い。
物心ついた時から普通に見ているので、そんなに気にしてなかったけど。
漢字の読み方として振仮名をふるだけでなく、表現として振仮名(「運命」と書いて“さだめ”や「瞬間」と書いて“とき”など)をふるのは日本語の特殊性を感じる。
アルファベット表記の言語だとこういうことはできないのではないか。
なかなか興味深い本であった。
(2010.3.4読了)

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芥川龍之介 『芥川龍之介全集4』

芥川龍之介著 『芥川龍之介全集4』(ちくま文庫/1987年刊) を読む。
芥川龍之介全集4
大正9年6月~大正11年3月まで発表の作品。
全19篇収録。


各作品に短く感想を述べてみる。


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筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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