2010年2月読了本

〔文庫本〕6冊
高橋克彦 『舫 鬼九郎』(新潮文庫)
清水義範 『禁断星域の伝説』(ソノラマ文庫)
京極夏彦 『どすこい。』(集英社文庫)
横田順彌 『第二の太陽へ』(ソノラマ文庫)
かんべむさし 『黙せし君よ』(双葉文庫)
筒井康隆 『ウィークエンド・シャッフル』(講談社文庫)


〔図書館本〕2冊
柳広司 『吾輩はシャーロック・ホームズである』(小学館)
佐山和夫 『古式野球』(彩流社)



文庫本は1月より読めた。
この調子で多く読んでいきたいねえ。

今月は1回もブックオフに行けなかったので購入はゼロ。
未読本が減るのはいいのだが、買わないというのも、それはそれでちょっとストレス。
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佐山和夫 『古式野球』

佐山和夫著 『古式野球 大リーグへの反論』(彩流社/2009年刊) を読む。
古式野球
「ベースボールとは本来こうだったのではないか?」

大リーグがビジネスに特化して先を急げば急ぐほど弊害も巨大化。
ステロイド問題をみてもそれはいえる。
その是正のため《古式野球》への関心が高まった。
アメリカという国と、国技ベースボールを見つめる考察。


「ベースボール」というのは、タウンボールと呼ばれたゲームを元にしたものらしい。
タウンボールにはいくつかの種類があって
 ①マサチューセッツ・ゲーム
 ②ニューヨーク・ゲーム
 ③フィラデルフィア・ゲーム
など、各地でそれぞれルールが異なっていたとのこと。
1840年代にニューヨークにおいてニッカーボッカーズというチームが結成され、タウンボールを楽しんでいたのだが、ルールを決めた印刷物を希望者に配ったり新聞で報道されたりして、ベースボールとして統一されていったという。

今アメリカでは各地でさかんにヴィンテージ・ベースボールが再現されているというが、著者の考察によればそれは、現在のベースボールがメジャーもマイナーも中南米出身の選手が質・量ともに重要な位置を占めていることと無関係ではないという。
近年のメジャーリーグの薬物汚染によるベースボールへの幻滅が、「古き良き」時代のアメリカを思い起こさせるヴィンテージ・ベースボールへの人気になっているとも。

「国技」が外国籍の選手に主役の座を奪われるというのは、いずこも同じであるなあ。
(2010.2.22読了)

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筒井康隆 『ウィークエンド・シャッフル』

筒井康隆著 『ウィークエンド・シャッフル』(講談社文庫/1978年刊) を読む。
ウイークエンドシャッフル
表題作をはじめ、いずれ劣らぬ抱腹絶倒、奇想天外、13の傑作短篇。
ドタバタ、狂気、ナンセンス、のなかに隠された社会批評、未来への洞察、そして人間の理性や感情への鋭い風刺!
読む人の想像力によって、どのようにも読める類い稀な作品集。


表題作『ウィークエンド・シャッフル』は、まるでアドリブで書いているような展開が魅力的な作品。
かなりテンションが高く、この作品を執筆するのはかなり体力使っただろうなあ。
こういう傾向の作品には必ずエロネタが含まれる気がする。

『佇むひと』『さなぎ』はワンアイデア作品であるが、社会風刺作。
著者の社会風刺はとても鋭いので、読むとかなり心が痛む。

『「蝶」の硫黄島』のようなドタバタ作品を読むのは楽しい。
といっても、風刺の精神はしっかり含まれてるけどね。
(2010.2.21読了)

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かんべむさし 『黙せし君よ』

かんべむさし著 『黙せし君よ』(双葉文庫/1994年刊) を読む。
黙せし君よ
あの朴訥で寡黙な男、古市が死んだという。
大学中退後、郷里の零細企業に勤めていた古市は、ある雨の日、通勤の為に乗っていた自転車ごと大型トラックの後輪に巻き込まれて死んだのだ。
だが、彼の友情と信頼を裏切った「俺」は大企業に入り、そこそこの幸せを享受している。裏切りを償う相手はもうこの世にいない。
ひとつの時代の終焉。


SFでもない、ユーモア企業小説でもない、かんべむさしの普通小説。しかもシリアス作品。

重いなあ。。。

大学紛争の時代に大学に在籍していた団塊世代の主人公が、40歳過ぎてから当時を振り返る物語。
政治的な信条を持つ持たないに関わらず、どんな学生も当時は紛争に巻き込まれてしまっていたのだねえ。
この時代のことについては、世代が違うとちょっと理解しにくいので、ものすごく客観的にしか読めなかったけど、まあそれぞれにいろいろ思いがあったのだね。
まさに同世代の人が読めばいろいろ感慨があるのだろうが、オレにはただ重苦しい話であった。
(2010.2.17読了)

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横田順彌 『第二の太陽へ』

横田順彌著 『第二の太陽へ』(ソノラマ文庫/1991年刊) を読む。
第二の太陽へ
星ムササビを友に流浪の旅を続ける少年剣士ハヤト。なぜか彼には16歳以前の記憶がない。
〔空飛ぶ船〕の謎を解き自分の過去を明らかにすること、これがハヤトの旅の目的だった。
やがてカレンという美少女剣士の命を救い、共に旅することになったが、二人の行く手にははかり知れない難関が待ち構えていた。
ハヤトを狙う者の正体は何か?第二の太陽はどこに?


自分の記憶を取り戻すため、旅をする少年剣士に訪れる数々の試練・・・ど真ん中ストレートのファンタジーの世界観に、宇宙、パラレルワールド、タイムマシン、アンドロイドなど、SFのエッセンスをちりばめて展開する、贅沢な作品。
まっとうな(?)SF作品であるので、ギャグが入らないというのは著者の作品としてはいささかの物足りなさはあるものの、SF初心者に向けた入門書的ないい話である。
〔空飛ぶ船〕の正体も、壮大で良いしね。
(2010.2.12読了)

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京極夏彦 『どすこい。』

京極夏彦著 『どすこい。』(集英社文庫/2004年刊) を読む。
どすこい。
地響きがする――と思っていただきたい・・・・・
相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」など、数々の名作を下敷きにパロディの極北を目指したお笑い連作巨編。
全篇デブのちゃんこ盛り!


この本、真冬に読んでよかった。
真夏だったら暑苦しくて、夏が苦手なオレには耐えられんかった。
どの話もデブばっかだもんね。

この作品集でパロディされてるもので、オレが読んだことがあるのは「リング」「らせん」だけであるのだが、別に世界観を踏襲しているわけではなく、タイトルをダジャレっているだけなので、原典にあたる必要もなく楽しめる作品であった。
前の話の作者が次の話の作中人物になっていたりして、けっこうややこしいのだが、全篇にわたって強引なギャグの連発であり、ただただ笑いながら読み進めればよいという構造はありがたい。
各話に登場する、破壊的なツッコミを入れる女性編集者、けっこうタイプだわあ。
(2010.2.9読了)

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清水義範 『禁断星域の伝説』

清水義範著 『禁断星域の伝説』(ソノラマ文庫/1979年刊) を読む。
禁断星域の伝説
母を殺された怒りから、テクスの警官を殺したホモスの少年タケルは危ないところを謎の老人ヨブに救われ、住み慣れた人工都市衛星を脱出して逃亡生活に。
タケルはまず司法衛星に潜入して犯罪記録の抹消に成功するが、そこでテクスの神経拷問をうけようとする少女ミカラを救う。
タケルたちの住むサモワール星域では、ホモスはテクスに支配され、テクスの巧妙な教育により誰もそれに疑問を持たない。
だが死んだミカラの父ガムスはホモスの独立を願う反逆の思想家だった。
そしてガムスは、ミカラに《世の始まりに帰れ》という言葉を残していた。
人類の終末と復活を描く、壮大な宇宙叙事詩!


お尋ね者の少年に、それを助ける男、そして美少女。
成長譚系の物語の王道をゆく作品だね。
美少女がからんでくるというのはとても重要。
主人公のテンションを左右するからねえ。
でもこの手の物語の主人公ってのはほぼ100%純情だよね。
読んでてイライラするよね。
もう薄汚れた大人になってしまった今、純情少年の恋の顛末を読むのは、コンディション良好のとき以外はけっこうメンドくさい。
(2010.2.3読了)

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柳広司 『吾輩はシャーロック・ホームズである』

柳広司著 『吾輩はシャーロック・ホームズである』(小学館/2005年刊) を読む。
吾輩はシャーロック・ホームズである
ロンドン留学中の夏目漱石が心を病み、自分をシャーロック・ホームズだと思い込む。
漱石が足繁く通っている教授の計らいで、当分の間ベーカー街221Bにてワトスンと共同生活を送らせ、ホームズとして遇することに。
折しも、ヨーロッパで最も有名な霊媒師の降霊会がホテルで行われ、ワトスンと共に参加する漱石。だが、その最中、霊媒師が毒殺されて…。
ユーモアとペーソスが横溢する第一級のエンターテインメント。 K・ナツメの抱腹絶倒の迷推理が冴え渡る!


著者の作品を読むのは初めて。
ドイルと漱石へのオマージュに溢れる内容。
「正典」の雰囲気をかなりいい感じでつかんでいた。
ナツメのホームズなりきりぶりはけっこう笑える。
それにつき合うワトスンのいい人ぶりも、「らしい」よね。
ナツメとワトスンの会話は、苦沙弥先生と迷亭君のそれを思わせたり、『自転車日記』のエピソードが入っていたりして、漱石ファンにも楽しめる。
作中ではホームズはスコットランドに出張中ということになっているのだが、ワトスンに電報で問合せてくる内容が、これまた「らしい」感じがして楽しい。
パロディ作品としてかなり完成度が高く、満足のいくものであった。
(2010.2.2読了)

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左肩痛

ピッチャーでもないくせに1月末くらいから左肩痛。

風呂上りは少し和らぐが、基本は常におもだるく痛い。

痛み止め飲んでも痛いので、妙に変だな~、何か悪いモノ背負っちゃったかな~、やだな~と思っていたのだが。

こないだの厄祓いでもらったお札を眺めていたら気づいちゃった。







これって四十肩じゃね?




数えとはいえもう40代に乗っちゃってるもんなあ~。満でいったらまだ30代なのにぃ。

周りの大人たちに聞いたら、どうやら間違いなく四十肩みたい。

でもいっぺんに両肩にこなくてよかった。

両肩痛かったとしたら、両手ぶらり戦法の体勢じゃないと歩けないよ、きっと。

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高橋克彦 『舫 鬼九郎』

高橋克彦著 『舫 鬼九郎』(新潮文庫/1996年刊) を読む。
舫鬼九郎
吉原近くの堀端で、若い女の全裸死体がみつかった。
首を切り落とされたうえ、背中の皮が剥がされていた。
発見現場に居合わせた町奴の幡随院長兵衛は事件の真相を探り始めるが、謎はむしろ深まるばかり。
そこへ一人の男が現れた。その男の名は舫鬼九郎。
南蛮渡来の着物を身にまとい、剣の腕はけた違い。
この男、一体何者なのか。そして事件との関係は・・・・・


やはり伝奇小説は滅法楽しい。
主人公の舫鬼九郎は作者の創造した人物だが、実在の人物もふんだんに登場。
柳生十兵衛、幡随院長兵衛、天竺徳兵衛、南光坊天海、高尾太夫。

鬼九郎側、柳生側の二方向から島原の乱の隠し財宝を追うストーリー展開にゾクゾク。
まだ敵か味方か不明な時に相対する鬼九郎と十兵衛のからみがカッコいい。
敵方として登場の根来乱波もいい味出してる。

鬼九郎が完全無欠のキャラじゃないのもいい。
読みがはずれて窮地に陥ったり、浮世離れしたことを言う天然ぶりを出したり。
ところどころに顔を出す天竺徳兵衛の飄々とした雰囲気も読者の心をつかむよねえ。

この巻では鬼九郎の正体は明かされないまま終わってしまうのだが、天海が「殿」付きで呼んでたり、新陰流の遣い手だったり、かなり身分の高い武士らしいというのが示唆されている。
次巻以降が楽しみなシリーズだ。
(2010.2.1読了)

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テーマ : 伝奇小説
ジャンル : 本・雑誌

     

厄祓い〔前厄篇〕

2月3日、厄祓いに行ってきた。
毎回違う神社でお祓いしてこようと思っている。
今回は居住区である厚別区の総鎮守、信濃神社にて。



今シーズン(というかここ数年来)最も寒い最高気温-9.5℃
積雪も多し。
鳥居

社殿


お祓い初体験。
祝詞は何を言ってるか分からず。
「かしこみ~、かしこみ~」という言葉だけ分かった。
中は広くてきれいだった。
内部


大きな災い無く1年過ごせますように。
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2010年1月購入文庫本

1/22(金)
横溝正史 『壺中美人』(角川文庫)
飛浩隆 『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』(ハヤカワ文庫)


計2冊


1月は読了4冊に購入2冊。
未読文庫本は340→338かあ。
あまりにも地道すぎる。。。

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プロフィール

筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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