2010年1月読了本

〔文庫本〕4冊
山田風太郎 『剣鬼と遊女 山田風太郎傑作大全9』(廣済堂文庫)
小林信彦 『大統領の密使』(角川文庫)
星新一 『気まぐれ指数』(新潮文庫)
清水義範 『ターゲット』(新潮文庫)


〔図書館本〕3冊
ねじめ正一 『商人』(集英社)
高橋安幸 『伝説のプロ野球選手に会いに行く2』(白夜書房)
ルーシー&スティーヴン・ホーキング 『宇宙に秘められた謎』(岩崎書店)



今月は前半読書のペースが遅かったのだが、後半盛り返した感じ。
なかなか思い通りには読み進めていないなあ。。。
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清水義範 『ターゲット』

清水義範著 『ターゲット』(新潮文庫/2000年刊) を読む。
ターゲット
人気のない別荘を探検する子供たちに、異次元からの殺意が襲い掛かるとき、世界は反転し、意外な仕掛けが明かされる――
キング、クーンツら、名だたるホラー小説の旗手が作り出した不気味な悪夢の世界を大胆不敵にパロディ化、ノンストップの恐怖と混乱が、ホラーの定石を蹴散らしながら、奇想天外の結末になだれこむ。
全7篇収録。


『彼ら』はSFホラーで面白かった。怖くはなかったけどね。
『延溟寺の一夜』は、築600年の寺で一晩過ごすことになった男が経験する恐怖を描く。最後の場面が気持ち悪い。
『オカルト娘』はオカルトを信じる派、信じない派双方を茶化しているような作品。軽妙な文章の内に潜む反骨精神みたいなものに清水氏の特徴がよく表われていると思う。
『魔の家』は、最新家電が揃った家で老婆が経験する恐怖。わかりやすいパロディ作品で爆笑物。しかし自分が当事者だったら笑い事ですまないので、新しい電化製品はつねにチェックしなければと思う。
『乳白色の闇』は、赤ん坊目線での日常生活を描く。これも完全なパロディ作品で、笑える。
『メス』は、人間ドックにかかる男の話。病気に対する恐怖を描く。この作品の主人公のように、普段病院ぎらいな人が病院にかかると意識過剰になってしまうのはよく聞く話だ。オレは病院好きなので理解できないのだけど。
『ターゲット』はミステリーホラー。身辺に起こる理由不明のいやな事が、だんだん解き明かされる過程が不気味である。まっとうなホラー作品である。


あとがきで清水氏が述べているが、ホラー小説は官能小説と同じ文体であるそうだ。
どちらも擬態語が雰囲気を盛り上げる。
“びちょびちょ” “ぴちゃ” “ザクッ”etc.
同じ擬態語でも前後の文章によって怖く聞こえたり、いやらしく聞こえたりして、言葉って不思議。
ちなみにオレが好きな擬態語は“にゅぷ” “くちゅ” “じゅぽっ”
あれっ、これらの音ってどんな文脈でもいやらしく聞こえるなあ(笑)
(2010.1.28読了)

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ルーシー&スティーヴン・ホーキング 『宇宙に秘められた謎』

ルーシー&スティーヴン・ホーキング著 さくまゆみこ訳 『宇宙に秘められた謎』(岩崎書店/2009年刊)【GEORGE'S COSMIC TREASURE HUNT:2009】 を読む。
宇宙に秘められた謎
第2巻の本書では、人類がこれまで行ってきた宇宙探査の歴史や、地球外生命が存在する可能性のある星の謎に迫る。
物語に登場するジョージの愛読書「宇宙を知るためのガイド」では、ホーキング博士と実在の5人の科学者が、最新の宇宙理論をストーリーにのせてコラム形式で解説。
科学的事実に裏づけされた、太陽系内外の宇宙の様子を臨場感たっぷりに描写。


ジョージ&アニーのコンビが今回は、火星、タイタン、アルファ・ケンタウリB星、かに座55番星第5惑星の衛星へと冒険する。
これらの星は実際に観測されている星なので、物語であらわされている描写はかなり具体的。
砂嵐に巻き込まれたり、重力の大きさにへたばったり、ピンチの連続。
今巻に初登場のエメットは、9歳なのにコンピューターの天才で、前巻で壊れてしまったスーパーコンピューター「コスモス」を直して、ジョージとアニーを宇宙へ送り出す。
それとこの少年、「スタートレック」のファンで、どうやらスポック好きなようなのが頼もしい。

「宇宙を知るためのガイド」はとても解りやすく、ためになった。
生命の進化はまだ終わっていない、終わりより始まりの方に近いという文章には、はっとさせられる。
確かに、太陽が膨張して地球を飲み込むまでにあと60億年もあるのだから当然だよなあ。
2012年にどうにかなっちゃうとか言ってる場合ではない(笑)

第3巻は2011年の刊行予定とのこと。ホーキング博士の体調が心配ではあるが。
次にジョージたちが旅するのはどこになるのだろうか。
思いきってM78星雲まで行ってウルトラ兄弟と交流してくんないかなあ。
(2010.1.27読了)

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星新一 『気まぐれ指数』

星新一著 『気まぐれ指数』(新潮文庫/1973年刊) を読む。
きまぐれ指数
びっくり箱作りのアイデアマン黒田一郎は、犯罪批評を趣味とする教養高き青年紳士。
ふとした気まぐれから自ら完全犯罪を計画し、仏像窃盗に乗り出すが、はからずも神主、未亡人、セールスレディをめぐって、てんやわんやの騒動がまき起こる・・・
ショート・ショートの第一人者星新一の、スマートでユーモアにみちた長篇コメディー。


この作品、著者が初めて書いた長篇作品だそうで、唯一の新聞連載作品でもある。
男女4人の人物が主要キャストなのであるが、女性2人がどうやら似たような性格らしく、セリフ回しがほぼ同じ(笑)。そして4人とも体言止めを多用していて、いかにも星新一文体であった。
ストーリーは軽妙で、全体的にフワフワした仕上がり。風俗描写は極力おさえているので、どこかファンタジックな雰囲気にもなっている。犯罪を行う方も、被害に遭う方も浮世離れしている感じな人たちであるのも、そういう雰囲気に拍車をかけているようだ。
物語後半の、展開が二転三転していくさまは、とても楽しい。
(2010.1.24読了)

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小林信彦 『大統領の密使』

小林信彦著 『大統領の密使』(角川文庫/1974年刊) を読む。
大統領の密使
「バイブルだよ・・・・・」押し殺したような声が聞こえた。
深夜放送の人気アナ今似見手郎が、ホテルの部屋から備え付けの聖書を一冊失敬して帰宅した晩、不気味な電話を受けたのがすべての事の始まりだった。
バイブルに秘められた謎とは?
殺し屋きのうのジョー、冒険狂のテレビ作家南洋一、ハレンチ番組ディレクター細井忠邦、007の落し子鈴木ボンド、MI6、CIA、推理マニア中原弓彦にオヨヨ大統領・・・・。
奇人・変人・善玉・悪玉入り乱れての怪事件を奇想天外なトリックで描く、笑いと冒険の<オヨヨ大統領シリーズ>第4作。


シリーズ第4作で、一般向けには1冊目となる作品。
基本的にはドタバタ喜劇。
ただ、その中に昭和の風俗史(特に戦後の)みたいな事柄をネタにしているので、発表当時は「“戦後”という時代への一種の鎮魂歌」といった批評が多かったという。
そしてこの作品、ミステリの要素も含んでいて、オヨヨ大統領がある登場人物の一人としてずっと事件に関わっているのである。
まあ、あくまでも推理小説ではなく喜劇として読書できるので、あまりアタマを使うことなく、ただ単純にドタバタぶりを楽しめる作品である。
(2010.1.15読了)

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高橋安幸 『伝説のプロ野球選手に会いに行く2』

高橋安幸著 『伝説のプロ野球選手に会いに行く2』(白夜書房/2009年刊) を読む。
伝説のプロ野球選手に会いに行く2
10人の名選手の肉声を聞き、伝説を体感する“超インタビュー”第2弾!
堀内恒夫/鎌田実/佐々木信也/張本勲/高井保弘/今井雄太郎/三宅秀史/ウォーリー与那嶺/長谷川良平/山内一弘


前作の『伝説のプロ野球選手に会いに行く』に登場の人たちは、現役時代を見たことが無い人ばかりだったが、『2』に登場の人は堀内・張本・高井・今井各氏の現役時代を知っている。
興奮したのはやはり高井・今井両氏のインタビューだねえ。
代打ホームラン日本記録保持者高井氏の、江夏・野村バッテリー(南海ホークス!)からホームランを打った話や、今井氏の飲酒ピッチングの話、しびれますなあ。
以前にも書いたことがあるが、オレはガキの頃から合併の時まで阪急~オリックスのファンだったからね。
当時の北海道の「巨人ファンにあらずんば人にあらず」的な雰囲気の中でパリーグ、しかも関西の球団のファンであることはかなり肩身が狭かったのであった。

山内氏のインタビューは、ニックネームの「かっぱえびせん」の理由(打撃の話をし始めると止まらない)が読者にもよく伝わる内容であった。
球団創設まもなくの弱小カープを背負って立ってた長谷川氏の話は胸を打つ。
番外編の青田昇氏の記事も味わい深かった。
表紙の写真は青田氏の凛々しい姿である。
(2010.1.14読了)

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ねじめ正一 『商人』

ねじめ正一著 『商人』(集英社/2009年刊) を読む。
商人
初午の日、半元服を迎えた日本橋瀬戸物町の鰹節商、伊勢屋高津伊兵衛の次男、13歳の伊之助。
父亡き後、跡を継いだ兄を支えるが、伊勢屋には不運が次々見舞う。
三代目となった伊之助はいかにしてこの危機を乗り越えるのか。
商売を大きくした男と、それを支えた女たちを骨太に描く!


著者の作品を読むのは初めて。
基本的には、主人公が商売を通して成長していく姿を描くという成長譚。オレは城山三郎氏の作品の時代劇版というような印象を受けた。
当時のかつお漁や、流通経路、鰹節の製法など、とても興味深く読めた。

主人公の伊之助は、まあ悪い人間ではないのだが、若い頃はフラフラしていていかにも次男坊という感じだ。
伊之助より隣家の幼なじみ、油屋五郎兵衛がいい奴なんだよなあ。持つべきものは良い友だね。

なんやかやあって三代目を継いだ伊之助は、商売もさることながら、店の人間から見て良い主人になっていく。
こういう主人になら奉公のしがいがあるという感じで、なかなか良い作品であった。
(2010.1.8読了)

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山田風太郎 『剣鬼と遊女 山田風太郎傑作大全9』

山田風太郎著 『剣鬼と遊女 山田風太郎傑作大全9』(廣済堂文庫/1997年刊) を読む。
剣鬼と遊女
花魁三千歳の間夫直侍こと片岡直次郎、南部藩と津軽藩の確執から起きた相馬事件の狙撃手・相馬大作こと下斗米秀之進ら豪華な脇役を縦横に駆使し、吉原を舞台に妖しい剣気に包まれたご隠居と遊女の、戦慄と悦楽を描く(『剣鬼と遊女』)
ほか、五代将軍綱吉、寵臣柳沢吉保、怪僧隆光の回想で物語が展開する『元禄おさめの方』など全6篇収録。


『剣鬼と遊女』
この作品には片岡直次郎(天保六花撰の一人)、下斗米秀之進(相馬事件の首謀者)といった実在の人物が登場するのだが、悲しいことにオレはどちらも知らなんだ。
幕末に弱いことが露呈してしまったオレは、もっと勉強しなければと思ったのであった。

『元禄おさめの方』
犬公方綱吉、柳沢吉保、怪僧隆光の三人がおさめの方を回想する内容。
「大天狗綱吉」という章タイトルからすると、作者は後白河法皇をイメージしていたのであろうか。
オレには、この作品での綱吉は後醍醐天皇っぽく感じた。
それにしても、これらの人たちを魅了したおさめの方というのはどんだけ美女だったのだろうか。
風太郎作品に登場する美女はほんと魅力的に描写されている。

『姦臣今川状』
今川義元の後を継いだ氏真の政策は不戦主義。
まるで現代日本のような今川家は当然攻められるよね。
2010年現在、日本の周りに甲斐や三河のような強国がいなくてよかったよね(狂国はいるけど)。

『筒なし呆兵衛』
忍者から盗賊へ堕ちた大鳥呆兵衛。彼は自由にジンマシンを発生させ、文字化することができるのだ!・・・
ジンマシン文字を摩羅に起こさせ、女陰に文字をコピーするのが呆兵衛の忍法なのだが、コピーするにあたって動いてはいけないというのが切ない。

『紅閨の神方医』
インチキ医術で江戸城奥詰医師にまで登りつめた万久里小路馬竿斎。
女の尻をまくるのが好きだから万久里小路なんだって(笑)
ちょびっと現代社会を風刺している感じなのだが、あくまでも娯楽小説として読ませてくれる。

『陰萎将軍伝』
第13代将軍・家定が主人公。
この将軍さま、学校で習った覚えがまったく無いほど地味な人であるが、時代的には黒船来航の時の将軍なんだね。
いや勉強になるわあ。
(2010.1.5読了)

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近況

今年になってからまだ読書感想文を書いてないので、つなぎとして最近の暮らしぶりなどを。


年末年始とゆっくりするヒマがない。
というのは12/28~1/9まで12日連続で仕事なのだ。
そろそろ死にそうでございます。

そういえば、年末に床屋行ってきた。
前回は5分刈りだったが、今回は3分刈りにしてみた。
自分としては海老蔵の線を狙ったのだったが・・・
バッファロー吾郎・木村になってました。。。

次女に借りてD.Gray-manの1~5巻まで通読。
こないだ19巻を読んだのだが、内容をあらかた忘れてしまっていた為、最初から読み直すことに。
ストーリー物は定期的に最初から読み直したほうがいいよね。

3日の朝に初詣に行ってきた。
朝早すぎておみくじ引けず。
厄祓いの時に引いてこようかしら。

とりあえずこんな感じかな。
あ、あと

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文庫本備忘録2010.1.1

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

2009年はいろいろ状況が変わった年であった。ヘアースタイルも変えたし。
2010年はどんな年になるだろうか。。。



前厄です


今年から3年間、厄祓いに通います。
まあ、それはさておき、読書の記録を。

2009年読了文庫本~62冊
2009年購入文庫本~75冊
2010.1.1現在未読本~340冊


2009.1.1時点での未読本が300冊だったので計算が合わないのであるが、母親から寄進を受けたり、去年は計算間違いをしていたり(今回もたぶん間違っていそう)なのが理由である。
それにしても、読了よりも購入が上回っている限りは、いつまでたっても未読本が減らないよなあ。

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プロフィール

筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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