横溝正史 『恐ろしき四月馬鹿』

横溝正史著 『恐ろしき四月馬鹿』(角川文庫/1977年刊) を読む。
恐ろしき四月馬鹿
4月1日の朝、M中学寄宿舎内で恐ろしい事件が起きた。学生の一人が自室で何者かに殺されたらしいのだ。机は覆り、インクが流れ、石膏細工の破片が部屋一面に飛び散る、惨澹たる有様の現場。そして夜具のシーツにはベットリしみついた生生しい血が!
しかし肝心の死体が部屋中のどこにも無く、夜中に物音を聞いた学生は一人としていなかった・・・
処女作『恐ろしき四月馬鹿』をはじめ、未収録作品も多数収めた横溝正史初期短篇傑作選<大正篇>全14篇収録。


『恐ろしき四月馬鹿』はどんでん返しが小気味よい。「新青年」の懸賞で1等を取ったこの作品、当時著者はまだ18歳だったというのだから才能を感じずにはいられない。
『画室の犯罪』も最後に返し技が入る一篇。どうもオレはこういう系統の作品が好きらしい。
講演会で探偵デビュー戦の思い出を語る探偵・西野氏。警察の見落とした手掛りをつかみ、見事真相をつきとめた功名譚・・・にさらに真の事実が―という内容。
デビュー戦を飾った西野氏の誇りがこの後どうなってしまうのか心配になってしまう。
『キャン・シャック酒場』『飾り窓の中の恋人』は、気の利いたおしゃれ系(?)作品。なんというか勝手に“大正モダニズム”を感じる。ただ、キャン・シャックは駄洒落なので要注意。
『災難』は大阪弁説話体作品。大阪弁というだけでおもしろ話に思える。実際おもろ哀しい話である。落語にしてもいいような雰囲気。

読み通してみるに、当時の雑誌形態にもよるのだが、短篇というよりショートショートの分量程度の作品が多いのだが、アイデアと語り口が良く、さすが大横溝である。
ほんとの犯罪を扱ったものも良いのだが、犯罪を構成しない類の話も楽しく、もう一回言うけどモダンな作風である。
(2008.12.25読了)

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暴走モード継続

年末でいろいろ家の用事をしなきゃならないはずなのに、なぜかこういう時にパチンコに行きたくなる。
パチンコするのはなんと半年ぶり。
今だ生き残っていたエヴァ4を打つ。
081230_暴走モード継続

勝った!

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明治のラガー、大正のラガー

今年は27日から正月休み。
いつもの年より疲れていて、休みに入るとともに何もしたくなく、食っちゃ寝食っちゃ寝の怠惰な生活。

期間限定発売なので、キリンの明治のラガー、大正のラガーを飲んでみる。
明治のラガー 大正のラガー

オレの好みは明治のラガー。
濃い味がしてとても美味しゅうございました。

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東郷隆 『名探偵クマグスの冒険』

東郷隆著 『名探偵クマグスの冒険』(集英社/2008年刊) を読む。
名探偵クマグスの冒険
知の旅人にして希代の博物学者南方熊楠。
若き日の熊楠が留学先のロンドンで、次々に遭遇する奇妙な事件の数々。
時あたかもヴィクトリア王朝華やかなりし19世紀末。
「黄色い頭脳」と謳われたクマグスの博覧強記と奇行が、人跡未踏の謎を解く!


著者の作品を読むのは初めて。
南方熊楠という人のことは、名前は知っているが、業績については全然知らない。この作品で熊楠の業績の一端を知ることができ良かった。

この作品では、熊楠の随筆や書簡などに書かれている内容をもとにして面白いミステリに仕立てている。
第1話『ノーブルの男爵夫人』での解決の時、ホームズ的なセリフを吐くなど、気の利いた短篇集である。時代的に1893~97年あたりのロンドンが舞台で、「『ストランド』誌の探偵小説うんぬん」などといったセリフがあるが、まさにこの時代はホームズ譚がストランドで連載されてた頃だったんだね(『最後の事件』が93年12月号掲載)。

当時のロンドンの風俗なども細かく描写されていて、読者の想像力を刺激する作品である。
クマグスのエピソードで、時刻を知るために猫を飼っていたというのが笑った。まるで忍者だね。
(2008.12.24読了)

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関裕二 『古代神道と天皇家の謎』

関裕二著 『古代神道と天皇家の謎 関裕二<古代史の謎>コレクション2』(ポプラ社/2008年刊) を読む。
古代神道と天皇家の謎
天皇家は何を祀っているのか?
天皇即位の証「大嘗祭」の主祭神はなぜ隠されているのか? 
神道最大の謎がいま解き明かされる。名著シリーズ第2弾!


“神道”をキーワードにして、大和朝廷の成り立ちを探る本書。
本書の中で指摘される関氏の推察はかなり刺激的なものである。
朝廷が中央集権化を目指す過程で、政治的な意図のもとに、天皇家を中心とする宗教として神道が体系付けられたという指摘は、展開される論証を読むと十分うなずけるものであると思った。
『日本書紀』などの記述と、考古学で実証された事柄を照らし合わせて、真実の歴史を解き明かそうとする著者の研究の成果を読むのはとても楽しい。
だが、本書で語られる大和朝廷成立のいきさつが、駆け足での紹介になっている気がして食い足りなさが残る。たぶん、氏の他の著作を読み合わせることによって解消されることになるのであろう。
(2008.12.20読了)

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小林信彦 『唐獅子株式会社』

小林信彦著 『唐獅子株式会社』(新潮文庫/1981年刊) を読む。
唐獅子株式会社
任侠道はもう古い、ヤクザだって近代的にならねば―
大親分の号令で須磨組一家のシティ・ヤクザへの大変身が始まった。
社内報の発行を皮切りに、放送局、映画産業、音楽祭・・・と、流行の先端へ喰らい付く!
ページから溢れ出るギャグに乗せて、現代風俗から思想、文学までパロディ化した哄笑の連作短篇集。全10篇収録。


パロディ小説の最高峰。ギャグの数が多いので、それを追ってくのがたいへんであるが、分かるギャグもあるし分からないのもあった。それを、巻末解説で筒井康隆氏が丁寧に原典探索してくれているので、面白さが増加する。
パロディを追うばかりでは話が入ってこない恐れがあるが、この連作はお話自体そうとう面白いのでそういう心配はない。逆にパロディ部分を気付かずに読み進んでいってしまうほどのパワーのある作品である。
各篇も一話ごとにSFがあったり、ハードボイルドがあったりバラエティに富んでいて、いろいろなジャンルを楽しめるホントに盛りだくさんな作品であった。
オレは、ギャグのテンションがどんどん上がっていく第五話『唐獅子映画産業』がとっても面白かった。
(2008.12.17読了)

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札幌駅前夕景

081217_1621札幌駅
12月17日夕方の札幌駅前。
年末の挨拶廻りの途中に撮影。


このあと、ハローワークに寄ってから会社に帰ったのだった。
人生何度目かの岐路に立っている今日このごろなのさっ・・・

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織田淳太郎 『巨人軍に葬られた男たち』

織田淳太郎著 『巨人軍に葬られた男たち』(新潮文庫/2003年刊) を読む。
巨人軍に葬られた男たち
「息子は巨人軍に殺されたんだ!」泣き叫ぶ親族の前で、球団関係者はただうなだれるばかりだった―
将来スターに登りつめることを夢見ながらも、チームから消えていった数多くの選手たち。
“巨人軍は紳士たれ”
球界の盟主として「紳士」であり続けるためには不都合な事件等は抹殺されなければならない。
著者渾身のノンフィクション。


この本を読むと、読売ジャイアンツという球団の体質がよくわかる。
第一部「あるドラフト一位投手の死」に書かれている“湯口事件”は昭和48年の出来事だが、たぶん球団の体質は現在でも変わってないんじゃないかな。
ただ当時や、第二部の王監督解任劇(昭和63年)の頃に比べると、プロ野球を取り巻く状況は大きく変わっているので、これからはいやでも変わっていかざるを得ないだろう。
ついこの間までほとんどの人が巨人ファンだったのに、今じゃ日ハムファンの方が多い北海道の状況を見てもそう感じる。
湯口投手のような不幸な目にあう人がないプロ野球界になっていくことを願わずにはいられない。
(2008.12.14読了)

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横溝正史 『幻の女』

横溝正史著 『幻の女』(角川文庫/1977年刊) を読む。
幻の女
「人殺し!」叫び声を聞いた俊助は部屋に飛びこんだ。浴室のカーテンをまくり上げた瞬間、俊助はその場に立ちすくんだ。タオルで簀巻きにされた女が浴槽に浮かび、無残にえぐられた胸からは真っ赤な鮮血が!
全米を震え上がらせた殺人鬼「幻の女」が日本へ上陸したとの情報を得た敏腕記者三津木俊助は、早速真相究明に乗り出した。だがその直後、明らかに「幻の女」の仕業と思われる殺人事件に巻き込まれてしまった・・・表題作ほか、『カルメンの死』『猿と死美人』を収録。


『幻の女』
初出:「富士」昭和12年1~4月号
死体から切り取った片腕のトリックや、男女入替えトリックなど、次から次へ色々と犯罪が起き、話の展開もスピーディでよい。
由利先生は冷静に事件の核心へ向かい、三津木記者も大活躍。
いかにも戦前の“探偵小説”と呼ぶにふさわしい作品である。

『カルメンの死』
初出:「講談倶楽部」昭和25年1~3月号 初出時のタイトルは『迷路の花嫁』
由利先生と等々力警部が事件を解決。
色欲の人間関係については筆が細かいのだが、謎解きについてはけっこう強引。
最後に重要な証拠を唐突に出してくるところがずるい。

『猿と死美人』
初出:「キング」昭和13年2月号
由利先生は登場せず、三津木記者と等々力警部だけが事件に関わる珍しい作品。
殺人のトリックはよかったのだが、犯人の捕まえ方には失笑させられてしまった。
あんなことで犯人が自白するのか?
あと、手紙の隠し場所の謎の解き方もすごい。ダジャレだぞ~(笑)しかも、作者はそのダジャレのために被害者を猿の蒐集家という設定にしたとしか思えない。
さすがの横溝師もシャレのセンスは無いようだ。
(2008.12.12読了)

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諏訪神社

諏訪神社は、その名の通り長野県から開拓に来た人が建てた神社。
由緒記によると、明治11年信濃人がこの辺りに移住し開墾を行う。
明治15年、信濃一の宮官幣大社諏訪神社より御分霊を勧請して小祠を奉斎。
明治30年創立出願。昭和9年村社に列格。昭和20年郷社へ昇格申請。
鳥居
諏訪神社 由緒記



ひるねさんに影響されて、思わず狛犬を撮ってみた。
狛犬1 狛犬2



本殿はけっこう立派。奥行きもあった。
この神社は石狩街道沿いにあり、目の前を創成川が流れている。
創成川はかつて大友堀と呼ばれた、開拓時代に創られた運河。
大友堀を行き来する舟を想像しながら、先人の開拓魂に思いをはせ参拝すべし。
オレは自分のことにしか思いをはせずに参拝してしまったが(笑)
本殿

諏訪神社
札幌市東区北12条東1丁目
祭 神 建御名方命
     八坂刀売命
例祭日 9月12日

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高砂浦五郎著 『親方はつらいよ』

高砂浦五郎著 『親方はつらいよ』(文春新書/2008年刊) を読む。
親方はつらいよ
自由な空気と押し相撲、そして自立心を大切にするのが高砂流。
強い弟子ほど「譲らない心の強さ」を持っている。手こずらされるのは宿命なのである。
「新しいタイプの親方」の指導法、初公開。


「朝青龍騒動」で、現役時代以来の脚光を浴びてしまった高砂親方。インタヴュー取材を文章に起こした形の著作である。担当のライターが旧知の仲だったとのことで、けっこうリラックスして色々語っている。

朝青龍騒動については思ったより分量が少なかったが、当事者として思っていたことを読めたので面白かった。

着用していたパイロットシャツのことをワイドショーで非難されたことには憤慨しているようだ。
「結局、自分は何を言ってもしても、メディア受けしてしまうのかなあ」と思ってたってのは、ちょっとお気楽な感じがするが(笑)

まあ、現役時代から明るい性格で人気者だった親方らしくはある。
相撲部屋の親方としての考え方や、相撲界全体への思いなどを読んでみても人柄を感じさせる。

高砂一門の雰囲気が自由・明るさがあるというのはオレもわかる。
そういえばオレは相撲通なんだよ。一時期『相撲』(ベースボールマガジン社)を定期購読していたこともあるのだ。

高砂親方は見た目にも堅苦しい感じがなくて得してるよね。
ただ、現役時代を知ってる人間から見ると、指導者として横綱を育てるような親方になるとは想像つかなかった。
(2008.12.10読了)

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エラリイ・クイーン 『帝王死す』

エラリイ・クイーン著 大庭忠男訳 『帝王死す』(ハヤカワ文庫/1977年刊)【THE KING IS DEAD:1952】 を読む。
帝王死す
第二次大戦当時の機密島を買い取り、私設軍隊を持つベンディゴ帝国に君臨する軍需工業界の怪物キング・ベンディゴ―
彼の許に舞込んだ脅迫状について捜査するため、クイーン父子はある朝突然拉致同様にベンディゴ島に連れていかれた。
その強引なやり方と島の奇妙な雰囲気に戸惑いながらも、エラリイはついに犯人を突き止めた・・・しかし次の瞬間、クイーン父子の眼の前で不可解な密室殺人が!


のっけから気の遠くなるような富豪ぶり&社会的地位ぶりを見せつけられるが、そんなに荒唐無稽に感じず、「アメリカならありえるのでは?」と思わせるところがU.S.Aという国家の恐ろしさだ。
ま、それはともかく、世界的な軍需王の島に連れてこられたクイーン父子の、いつもとは勝手の違う中での捜査であるが、初期作品によく見られたようなもったいつけたところが無いエラリイに、人間的な成長を感じる(笑)

ベンディゴ島という舞台装置といい、密室殺人が行われた状況といい、なにかと劇的なこの作品、ミステリというより冒険小説のようなおもむきであった。
トリックについては、なかなかいい出来なのではないか。登場人物が限られているため、予告殺人という手法をとり、そうそうに犯人が分かるようになっているが、どのように殺したか?凶器の始末は?というところに興味を持っていった作者の手腕は円熟味が感じられた。

ベンディゴ家の出身がライツヴィルで、事件の鍵を求めてエラリィがライツヴィルで捜査するくだりは、作者のライツヴィルへの思い入れが感じられるのだが、物語的にはベンディゴの出身がライツヴィルである必要はない(むしろ違う土地なほうが自然だとオレは思う)。
『災厄の町』以来何度もライツヴィルに滞在しているエラリイが、ベンディゴがライツヴィル出身だということを知らなかったというのは整合性がとれない気がするもんね。

この本は解説を先に読まないように。「○○のトリックはさすがである」と訳者の大庭氏、ぶっちゃけちゃってます。
(2008.12.9読了)

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関裕二 『沈黙する女王の鏡』

関裕二著 『沈黙する女王の鏡 関裕二<古代史の謎>コレクション1』(ポプラ社/2008年刊) を読む。
沈黙する女王の鏡
独自の視点で古代日本史の常識を覆してきた著者初の選集。
悲劇の地・日田に出土した鏡が解き明かす邪馬台国、ヤマト建国の謎。


本書で紹介されている、“ふたつのヤマト”存在説はオレにはかなり信憑性があると思った。
ヤマト建国のいきさつというのはほんとにミステリーで、いろんな人のいろんな説を読み比べるのは非常に楽しい。著者が紹介している説も面白い。だがちょっと入り組んだ感じがしてパッと頭に入ってこなかった。もう少し整理よく書いてくれればよかった。
やはり『古事記』『日本書紀』を読み解くことが日本の歴史の真髄に触れることなのだろう。
著者に限らず、多くの研究家の活躍によってヤマト建国の謎を解き明かしていってほしいと切に願うのであった。

本書の中で、宗像大社や宇佐神宮の写真が紹介されていたが、歴史の古い神社はモノクロの小さな写真でもやはり味があるねえ。
(2008.12.7読了)

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日向蓬 『サポートさん』

日向蓬著 『サポートさん』(集英社/2008年刊) を読む。
サポートさん
あなたの「サポートさん」はいますか?
職場でも家でも、誰かのために駆け回る「僕」。人生はサポートしたりサポートされたり。でもふと、上手くやってきたはずの自分に疑問を持ってしまったら? 表題作含め全8編収録。


著者の作品を読むのは初めて。
普段、SFとかミステリとか、ジャンルをはっきり区切ってしまう、ジャンル分けに毒されているオレとしては、こういう現代風俗を扱った普通(?)小説を読むことがまれなのでとても新鮮だった。
そしてとても面白かった。
表題作『サポートさん』をはじめ、全篇「あ、こういう人っているなあ」という人物が登場。他人から見ると、自分はこう映っているのではないかというタイプの人物も描写されていたりして、うかつに読み流せない作品集である。

特に気に入った作品は、パシリをしている後輩は実は・・・という『みんなの後輩』、関西のおばちゃんのバイタリティに圧倒された『一途な女』、今どきの小学4年生の女子が現代社会を生き抜く(ちょっと大げさか)『オブラート』あたり。

この作家の特質であろうか、ダメダメ男に対する視線が厳しい。なぜかとっても反省を余儀なくされるのである。ほとんどの男性読者は反省すると思うよ(笑)
(2008.12.3読了)

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横溝正史 『幽霊男』

横溝正史著 『幽霊男』(角川文庫/1974年刊) を読む。
幽霊男
ブームに乗って大いに繁盛する、いかがわしい興味本位のヌードモデルクラブ。そこに所属する三人の女が次々に惨殺された。
神出鬼没の不気味な犯人幽霊男との対決に闘志を燃やす名探偵・金田一耕助!


事件の発端となるヌードモデルクラブは、先日読んだ『花園の悪魔』と同様の風俗産業。日本のエロ産業のアイデアは世界でも有数であるといつも思う。
この作品は乱歩風にいうところの通俗長篇にあたる系統である。ただし乱歩と違うところは、物語が破綻しない(笑)。けっこう入り組んだ構成であるがきっちり終結している。
トリックもたくさん仕掛けられていて、にぎやかな作品になっている。ただ、登場人物の性格がわかりやすく描写されているので謎解きもたやすいのが少々歯ごたえに欠けるかも。
(2008.12.2読了)

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エラリー・クイーン 『シャム双子の謎』

エラリー・クイーン著 井上勇訳 『シャム双子の謎』(創元推理文庫/1960年刊)【THE SIAMESE TWIN MYSTERY:1933】 を読む。
シャム双子の謎
古いインディアン集落を背景に、異様な境遇をもったふたりの人物を登場させ、怪奇な殺人物語が展開される。
エラリーの長い犯罪捜査の経験の中で、官憲の手を借りずに独力で快刀乱麻を断った最初の事件でもあった。
刑事も、指紋係も、検死官もひとりとして登場しない、エラリーの「国名シリーズ」の中でも珍しい一篇。


今回の国名シリーズはなんと!タイトル通りに(?)シャム双子が登場する。ただし彼らが謎なわけではない(笑)
この作品の舞台設定はちょっと変わっていて、山の頂上にある邸宅にクイーン父子が迷い込む。なぜかというと、ふもとの方は山火事だから。という、状況としては密室的な設定なのである。
だが、特にこの状況設定がこの作品を素晴しい雰囲気にしているとかいう訳でもなく・・・あえて言うなら、トリックの地味さをカバーした、エラリーの論理的思考を混乱させる為(著者の作為としてね)に考えた状況に思えてしまう。
犯人当てということでは、真犯人が意外だったことは認める。例によってオレは当らなかったしねアップロードファイル
(2008.11.30読了)

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プロフィール

筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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