加納一朗 『あやかし同心事件帖』

加納一朗著 『あやかし同心事件帖』(ワンツー時代小説文庫/2006年刊) を読む。
あやかし同心事件帖
凶作が続き米価が高騰していた天明7年5月、深川の米問屋、相州屋の娘お咲が夢遊病者のように夜半に家を抜け出し、その後を追った兄の佐吉が何者かに刺殺される事件が起きた。
お咲は明け方に戻ってきたが、首筋に咬み傷があり、外出したことを覚えていないらしい。
南町奉行所隠密廻り同心、香月源四郎が相州屋の探索を始めた矢先、別の米問屋でも同じような騒ぎが・・・
江戸市中を震撼させる奇怪な事件は魔物の仕業なのか!? 書き下ろし長篇。


加納一朗御大の書き下ろし長篇時代劇。
フツーの時代劇にあらず、ホラー時代劇だった。
八丁堀の隠密同心・香月源四郎は、南部藩の目付役・倉知丈助と組んで、吸血鬼と闘うのだった!
最初は一般的な捕物帳のつもりで読んでたので、なんか話の様子がおかしく感じ、あんまり面白くないなあと思っていたのだが、物語が進むにつれてだんだんと面白くなっていった。
途中からストーリーに絡んでくる倉知さんは、最初吸血鬼の一人を颯爽とやっつけてかっこよかったのに、その後、他の吸血鬼に負傷させられ、クライマックスの場面ではまったく活躍できなかったのが笑った。
藩主直属の目付役人で、いかにも活躍しそうな描写のされ方だったのに。

天明の大飢饉のおり、人肉食により吸血鬼になったというアイデアは、ちょっと無理矢理な感じがするが面白い。
が、由井正雪の末裔であるってのは、設定盛りすぎな気がするぞ。
(2010.9.16読了)

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テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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筒涸屋

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