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諸田玲子 『こんちき』

諸田玲子 著 こんちき あくじゃれ瓢六捕物帖(文春文庫/2007年刊) を読む。

色男・瓢六が、北町奉行所の同心・篠崎弥左衛門とともに、江戸の町の難事件を鮮やかに解決するシリーズ第二弾。
晴れて無罪放免となった瓢六だが、お袖と熱々の平和な日々も長くは続かない。
訳ありの母子を匿ったり、瓦版を作ったり、そして今度はお袖が牢に入れられる!?


シリーズ一発目『あくじゃれ』を読んだのが2010年9月だったので、丸4年ぶりに続編を読む。

前巻で、牢獄と娑婆を出たり入ったりして色々な事件を解決した瓢六は、無罪放免となり、芸者・お袖の家に居候中。
そんな時、賀野見堂という貸本屋が発行する瓦版の助っ人をするようになり、いろんな事件に首を突っ込むようになる。
牢仲間の鶴吉、作次郎や、浪人・筧十五郎、前巻にも登場していたちえ婆さんなどと、事件を解決するためとか、事件を焚きつけるためとか、瓦版を利用して活躍する。
事件そのものは、時代劇によくあるものなので、取り立てて凄くはないのだが、脇のストーリーが充実していて飽きさせない。
すっかり瓢六とコンビになってる同心・篠崎弥左衛門の恋の行方。
浪人・筧十五郎の人となり。
そして、長屋に隠れ住んでいる、曰わくある母子。
これらは、今巻で一通り決着ついたものもあるし、次巻以降へ持ち越しのようなものもあるし、続きを早く読みたいと思わせる効果がある。

久しぶりに読んだ捕物帳的時代小説だったので、話の内容をどうこう考えるよりも、読むこと自体を楽しんでしまった。
(2014.9.20読了)

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高橋克彦 『おこう紅絵暦』

高橋克彦 著 『おこう紅絵暦』(文春文庫/2006年刊) を読む。
おこう紅絵暦
幼い花売り娘が人殺しの咎で奉行所に捕らえられた。娘はなぜ口を閉ざすのか(「願い鈴」)。
北町奉行所筆頭与力の妻にして元・柳橋芸者のおこうが、
嫁に優しい舅の左門と力をあわせ、江戸の巷を騒がせる難事件に挑む。
巧みなプロットと心温まる読後感は、まさに捕物帖の真骨頂。
『だましゑ歌麿』の姉妹篇。


『だましゑ歌麿』を読んだのはかなり以前なので、どんな物語だったか全然覚えていない。
自分の書いた感想文読んでも、いつもながら内容に踏み込んだことを書いてないので思い出せもしない(笑)

『おこう紅絵暦』は12篇からなる短篇集で、たいへん読みやすかった。
形式は捕物帖であるが、探偵役が与力の妻というのが目新しいのではないか。
コンビを組むのが舅である仙波左門。この爺様も味のある人だ。
そして絵師の春朗(若き日の葛飾北斎)が、聞き込み役などを気軽にこなす。
一篇一篇はわりと分かりやすいプロットであるのだが、江戸の町の様子が生き生きと描かれていて、とても楽しい。
この作品では表立って活躍することのない仙波一之進であるが、
粋なところをちょいちょい見せてくれるのも嬉しい。
(2011.10.6読了)

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諸田玲子 『あくじゃれ』

諸田玲子著 『あくじゃれ 瓢六捕物帖』(文春文庫/2004年刊) を読む。
あくじゃれ
絶世の色男、粋で頭も切れる目利きの瓢六が、つまらぬことで小伝馬町の牢屋敷に放り込まれた。
ところが丁度同じ頃起きた難事件の解決に、瓢六の知恵を借りようと、与力・菅野一之助は日限を切っての解き放ちを決める。
不承不承瓢六のお目付け役を務める堅物の定廻り同心・篠崎弥左衛門との二人組による痛快捕物帖!


未決囚として牢屋敷に入っている、元唐絵目利きで阿蘭陀通詞見習いの瓢六が、ことあるごとに外に出されて事件を解決するという、ちょっと変則的な捕物話。
色男の瓢六と、醜男の同心・弥左衛門というコンビは、ベタな感じだがいいコンビだ。
難事件を次々解決する本筋も面白いのだが、瓢六とその情婦・お袖とのエピソード、弥左衛門とその一目惚れの相手八重の恋の行方など、サイドストーリーが楽しい作品である。
弥左衛門の上司・菅野様も与力のくせに浮世離れした人物だし、たまに出てくる同心の粕谷もいい味出してる。
登場人物それぞれが印象に残るひとたちで、エンターテイメント作品としてかなり完成度が高い。
2冊目以降にも期待をもたせる。
(2010.9.6読了)

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テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

筒井康隆 『原始人』

筒井康隆著 『原始人』(文春文庫/1990年刊) を読む。
原始人
男は“獣欲”を満たすために棍棒をふるって女を犯し、“食欲”を満たすために男の食物を強奪して殺す・・・
“弱肉強食”時代の人類の始祖・原始人の欲望むき出しの日常を描いた表題作はじめ、元気の出る短篇作品集。全13篇収録。


『原始人』
原始人の生態を通して、現代社会を風刺する作品・・・ではあるのだが、そんな評論家的に考えずとも、単純に読んで面白い。腹が減ったら食い、眠くなったら寝て、欲情すれば男女問わず犯す。う~ん、なんてシンプルなライフスタイル(笑)

『おれは裸だ』
ラブホでの情事中に、火事になって逃げ出したはいいものの、裸で街中をうろつくハメになった男の話。パンツ一丁で下痢になって、あちこち逃げ隠れするうちにパンツも失ってしまい、全裸になってしまうのだが、ひと目につかぬように逃げ回るサスペンス感がよい。主人公に移入してハラハラしてしまった。街中でウ○コもらす人の話というのは、とても客観的には読んでられないのだ。(経験者です)

『屋根』
屋根づたいに病気の女の家を訪問しようとする人の話。屋根の形状や名称などが、細かく紹介されていて、屋根ごとの登り方、歩き方などがこと細かく紹介されているだけの作品。ちっともタメにならないことを詳しく解説してくれる小説である。こういうのが本当のナンセンスであるのだろうか。オレ的には地味に面白かった。
(2009.9.14読了)

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テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

山本一力 『蒼龍』

山本一力著 『蒼龍』(文春文庫/2005年刊) を読む。
蒼龍
途方もない借金を背負う若夫婦が、貧しい暮らしの中で追いかける大きな夢――
オール讀物新人賞の表題作含む全5篇。
武家社会の心意気、商人の気概。誠を尽くせば身分の差を越えて人は分かりあえる。生きる力、明日への希望を与えてくれる感動の作品集。


『のぼりうなぎ』
指物師・弥助が、ひょんなことから呉服屋近江屋の手代に。
弥助の仕事ぶりを見込んだ近江屋の主人が、店改革の為にヘッドハンティングしたのだ。
番頭、手代連中の陰湿ないじめ。オレなら確実に心が折れるなあ。
孤立に耐え、真摯に仕事に向かう弥助に、小僧たちや女中頭が心を開き始めたところでこの物語は終わる。
この後どうなっていくのか、続きを読んでみたいと思う一篇。

『節分かれ』
江戸は深川の、酒問屋の当主の代替りを描いた作品。
取引先への信頼や、商売上の工夫の仕方など、商人魂を江戸情緒とともに。
灘の下り酒の流通経路がよく分かったり、居酒屋の情景描写がよかったり、充実の一篇。

『菜の花かんざし』
武家の価値観と町家の価値観の相違を鮮やかに描き出している。
こういう、地味ながらも味わい深い作品って・・・・ちょっと苦手(笑)

『長い串』
著者の出身地・土佐藩の物語。
歴史ある土地出身の人はうらやましいと、歴史の浅い土地に住むオレは心底思う。

『蒼龍』
深川の大工の一人称で話が進む。
借金を背負いながらも楽天的に生活する江戸っ子がうらやましい。あやかりたい。
(2009.8.2読了)

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テーマ : 歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

五味康祐 『十二人の剣豪』

五味康祐著 『十二人の剣豪』(文春文庫/1986年刊) を読む。
十二人の剣豪

腰抜けと蔑まれつつも、主君の遺児の姫に主家再興の望みを托し、纏足までして何事かを企む老臣の悲劇。
紀州家秘蔵の短刀を、自らの切腹用に所望し、従容と死に就いた浪人の心境。
武士の一分と死生の決断に現れた慟哭と非情を描いた連作短篇集。


全篇に渡り、武士の「死」についてをさまざまな形で描いている。
読んでみて、武士の心情というものを理解できる作品もあるし、理解できないのもあった。
理解できなかったものはつまり現代の我々の常識とはずいぶんかけ離れた思想であるからだろう・・・
というのは表向きの感想で、実は登場人物の日記であるとか、当時の書物からの引用という型式で書いてある漢文的な文章が難しくて、書いてある意味が分からなかった
五味文学は腰を据えて読まなければ「死」に対しての著者の文脈を読み込むことはできない。
(2008.7.1読了)

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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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