山中恒 『ボインでごめんなすって』

山中恒著 『ボインでごめんなすって』(秋元文庫/1974年刊) を読む。
ボインでごめんなすって
「オヒケエナスッテ、オヒケエナスッテ・・・・歌ニモタカキ次郎長ノ五代メ・・・・」
仁義をきって南一中二年C組にあらわれた、ボインの親分こと、山本栄子。
そして子分は、大マサ・大原政之と小マサ・小牧和政。
その前に立ちふさがったのが、親衛隊を率いるクラスの女王クロカツこと黒田勝子。
さて、どんな話になることやら・・・


まずタイトルがバカバカしくて楽しい。
そして最初に登場人物の紹介があるのだが、〔山本栄子・・・天下の大親分、清水次郎長の五代目をなのる、人よんでボインの親分。二年C組に現われて以来、ウハウハの大活躍をする〕

ウハウハて。
その他にも、今読むとものすごく表現の古い言葉が随所に出てきて、意外と面白い。
物語はドタバタと楽しい学生生活を送っている、ただそれだけ(と言うと身もフタも無いけど)のお話。
“ボインの親分”て語感がとてもイイと思った。
(2010.10.15読了)

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加納一朗 『あまい死のにおい』

加納一朗著 『あまい死のにおい』(秋元文庫/1976年刊) を読む。
あまい死のにおい
則子の婚約者・高木は結婚するのは1年9ヶ月後にしてくれと言い、その理由を決して言おうとしない。則子の親が興信所に調査を依頼したところ、高木には重大な秘密があった・・・(あまい死のにおい)
短篇推理小説5篇に、犯人当て推理パズル3篇収録。


加納一朗氏の推理ジュブナイル傑作選。
『あまい死のにおい』
実は犯罪を犯していないのに、傷害事件の犯人と思い込んでいる男が巻き起こす騒動。人騒がせな話であった。

『沈んだ記憶』
ひき逃げ車のナンバーを思い出すために催眠術で記憶を呼び戻す。推理小説というよりもSFだね、こりゃ。

『白い墓場』
ボストンバッグをすりかえられた女子高生。中にはヘロインがはいっていた。兄とともに犯人のアジトまで潜入するという、かなり強引な物語。こんなことしたら警察におこられるよなあ。

『ペンフレンドを捜せ』
文通している男に初めて会ったとき、その男から金の無心をされる女。典型的な、詐欺の被害にあうタイプ(笑) どうして詐欺にあいやすい人って小金を貯めているのだろう。

『雪の誕生日』
恋する二人は、実はおじと姪の間柄だった。犯人当て小説ではなく、運命に翻弄される男女のおはなし。



全体的に消化不良の感は否めない作品集であったなあ・・・
(2009.9.11読了)

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光瀬龍 『その花を見るな!』

光瀬龍著 『その花を見るな!』(秋元文庫/1975年刊) を読む。
その花を見るな!
中学二年生の井上鉄は、ある日突然自分の住んでいる世界とは違う世界に入ってしまった。
その世界で自分と同じような目にあっている少女白戸依と、少年赤川次郎と知り合った。
なんとかしてその世界から脱出しようとする三人に、予想もつかぬ出来事が!


中学生がいきなりパラレルワールドに飛ばされてしまう、古きよき時代のジュヴナイル。
いつも思うが、こういう物語の主役ってしっかりしすぎ。
次々訪れるピンチをはねのけてしまう。うらやましい。
相手役(?)の女子は必ず美しいし、うらやましい。

なおこの作品、NHKで「その町を消せ」というタイトルでドラマ化されている。
(2009.1.17読了)

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山中恒 『花のウルトラ三人衆』

山中恒著 『花のウルトラ三人衆』(秋元文庫/1974年刊) を読む。
花のウルトラ三人衆

私立協勉学園中等部の生徒会は自主的とは程遠く、理事長の命令を受けた教師たちがお膳立てして役員を選出していた。
新しく選出された役員はなぜか超能力者揃い。会長の中室弘治は記憶力にすぐれ、副会長の外山ルミは予知能力を持ち、書記の内田良一は透視能力を備えている。
この花のウルトラ三人衆が、学園の理事長と中等部長を相手に、騒動を引き起こす・・・


“学園超能力モノ”はかなり好きなカテゴリーである。シリアス系も好きだが、この作品のようなドタバタ系はもっと好きだ。
かなり昔の作品なので、生徒の会話に出てくる話題が古くさかったりするが、今読むとそれもまた味わいがある気がする。
ただ、敵役の中等部長が最後に幸せになってしまうのはちょっと腹立つなあ。

ジュヴナイルを読むといつも思うのだが(読まなくても思うが)、今現在までの人生経験を記憶したまま、中・高生時代に戻ってみたい。
(2008.4.17読了)
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山中恒 『われら受験特攻隊』

山中恒著 『われら受験特攻隊』(秋元文庫/1973年刊) を読む。
われら受験特攻隊

海川ヒロシ、町村トキオ、木森セツ子、山岡ミツ江の四人は旭丘中学の三年生。
始業式早々、校長先生に大目玉をくらった四人は、校長先生を見返すために学区内一の進学校・県立潮光高校に合格することを誓い、“受験特攻隊”となったが果たして・・・


おそらく中学生向けの学習雑誌(時代とかコースとか)に掲載されたのであろう、この作品。かなりノスタルジックな気分になるなあ。
昭和40年代の中学生はこのようなほのぼのしたジュヴナイルを読んで育ったんだねえ。「昔は良かった」と思わせてしまうような楽しい作品を書く山中氏はさすがである。

巻末の著者紹介欄に、略歴や著書の紹介とともに、現住所も載っているんだけど、こういう所にも時代を感じる。
(2008.4.11読了)
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筒涸屋

Author:筒涸屋
札幌市出身・在住
戌年 射手座 B型 
右投右打 右四つ
好きな言葉:小春日和
2008.3.6開設

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