南信長著 『現代マンガの冒険者たち
大友克洋からオノ・ナツメまで』(NTT出版/2008年刊) を読む。
いろいろな紙誌でマンガ解説をしている著者が、マンガをもっと楽しむためにまとめたガイドブック。現代マンガの歴史の中でキーパーソンとなる作家たちを選び出し「どこがすごいのか」「マンガ界にどんな影響を与えたのか」を検証しながら、チャート図なども用いて漫画家の系統進化の流れを俯瞰できるようにした、いわば<現代マンガ進化論>マンガを色んな角度から掘り下げて解説していて、とても解りやすく整理されている。
「大友克洋<以前/以後>」は読んでナルホドと思った。でもオレ大友作品って読んだこと無いんだよね。大友氏のすごさを実感していないのがちょっと口惜しい。
第3章の、ギャグマンガについての解説はオレが最も好むジャンルのことであるし、解説されている作家が、オレがガキの頃読んでた人達が多くて特に読み応えがあった。江口寿史と鴨川つばめのところは胸苦しいエピソードであるよね。以前にも違う本で読んでて知ってたことだけど、何度読んでも鴨川氏は気の毒である。
吉田戦車もなじみの作家で、オレの年代の人たちには、『伝染るんです』の前から劇画系エロマンガ誌(っていうか当時は劇画系しか無かった)にちょいちょい4コマが掲載されていた記憶があると思う。
少女マンガの系譜はほんとに勉強になった。オレの少女マンガの知識は、小学生の頃に妹が「なかよし」を定期購読していた数年間だけなので、いろいろとタメになった。
著者もあとがきで断っているが、エロマンガが割愛されているのが惜しい。あと、「コロコロコミック」や学習誌などの現代児童マンガもフォローされていればもっと良かった。
本書に紹介されていた作品で読んでみたいと思ったもの。
泉昌之『かっこいいスキヤキ』 田中圭一『神罰 田中圭一最低漫画全集』
さそうあきら『マエストロ』 松田奈緒子『レタスバーガープリーズ.OK,OK!』
笠辺哲『フライングガール』 島田虎之助『ラスト・ワルツ』 石原まこちん『THE 3名様』
柏木ハルコ作品 本秀康作品
荒雑人様、この中で持ってるのあったら貸してください。
(2008.8.4読了)
